数字のあれこれ 27 <身長>

パンダの身長測定は何を測定しているのか、未だに答えを見つけだせないのですが、魚の計測方法が「マンボウのひみつ」の中に書かれていました。


魚の場合には「全長」と「体長」があるそうです。
一般的な魚の場合の「全長」とは、「体の前端〜尾びれを中央に寄せたときの後端までの長さ」だそうで、一般的な魚の場合、上顎よりも下顎が出ているので下顎の先端から測るそうです。
それに対して、「体長」というのは、「上顎前端〜下尾骨後端(尾びれを曲げた時にできるシワ)までの長さ」だそうです。


なんだか当たり前のように魚を見て来たのに、けっこう複雑な魚の身長の測り方を初めて知りました。
独特の体型をしたマンボウの身長は何を測定しているのかは、本書でご確認くださいね。



<ヒトの「身長」の意味するもの>


同じ分娩施設に何年か勤務していると、第二子、第三子の出産で通院される方の記録を見る機会が増えてきます。
前回の妊娠・出産あるいは産後の経過がどうだったか、以前のカルテ内容を確認するのですが、基本的なデーターである身長・体重の記載にいろいろと興味深い発見があります。


体重に関しては、50kgの壁があることを以前も書きましたし、第一子の妊娠前よりも今回の妊娠時のほうが体重が増えていることはめずらしくはありません。


おもしろいのは、身長の誤差というか変化があることです。
体重の50kgの壁に対して、女性にとって身長の160cmというのはけっこう意識している数値かもしれません。
160cmでも159cmでもなく、「159.5cm」時には「159.7cm」という数値を見ると、その方の160cmへの思いが伝わってくるようです。
いえ、本当に159.7cmだったのかもしれませんが。


ところが、身長の記載が前回の妊娠時よりも1〜2cmぐらい違って書かれていることがあります。


かくいう私自身、成人してから身長測定をした記憶は数えるほどしかありませんし、最後に測定したのはいつだったでしょうか。
案外、自分自身の身長の正確な数値を知らないものですね。


葛西水族園の入り口に、マグロの絵が描かれた身長計があります。
子どもたちに混ざって身長を測定してみたいと思うのですが、やはりちょっと恥ずかしくてためらっています。
それと、50代になるとだんだん身長も減ってくる可能性があって、その実測値を知ることのショックを先延ばしにしています。




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