観察する 48 <背泳ぎをする魚>

私は自分が泳ぐ時も競泳観戦も、背泳ぎが好きです。
力まずに泳ぐコツがだいぶつかめてきたので、プールが空いている日はコースを独占して延々と背泳ぎで泳いでいます。


「背泳ぎをする魚は思いつかない」と以前書いたのですが、それから1年ほど経ってから葛西臨海水族園に通うようになり、見つけました。


深海魚の水槽にいる、スポッテッドラットフィッシュというサメの仲間です。
普通の姿勢で泳ぎながら壁に近づくと、そのまま壁に沿って水面の方向へ泳ぎ、水面近くになるとそのまま背泳ぎで泳いでいます。
最初は、偶然そんな姿勢になったのか、それとも水槽が狭すぎるとか調子が悪いといった理由でおかしな泳ぎになったのかと目を見張りました。


それ以来、水族園に行くたびにスポッテッドラットフィッシュの背泳ぎを見ています。


先日見た時には、水面まで行かなくても水中でくるりと背泳ぎの姿勢になって、しばらくそのまま泳いでいる様子もありました。
さらに、くるっと背泳ぎになったまま海底の砂に頭突きをしている動作もありました。


東京ズーネットの動物図鑑の説明にも背泳ぎをすることは書かれていませんし、検索するとさかなくんの動画があって、「かわいいですね〜」というさかなくんの声が聞こえるのですが背泳ぎをしたり宙返りするところは映っていませんでした。


自然界でも背泳ぎをするのだろうかそれとも水槽の中での行動なのだろうか、なぜ背泳ぎをしているのだろうか、なんだかいろいろ気になっていますが答えにはなかなかたどり着けていません。
どなたかご存知の方がいらっしゃったら、教えてください。


アクアマリンふくしまにもこのスポッテッドラットフィッシュがいるそうで、震災復興支援としてバンクーバー水族館から2尾が寄贈されたことが書かれていました。
その2尾も背泳ぎをするのでしょうか。
あ〜もう、会いに行きたくなるではありませんか!


ほんとうに、いろいろな生物がいて、その生活史に興味が尽きないですね。




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