「助産とは」まとめ

私が助産師になった1980年代終わり頃に新生児だった人たちと、同じ「助産師」として働いていることにちょっとクラっとするこの頃です。
自分の子どもといってもいいくらいの年齢差ですものね。


彼女たちと話していても、2004年頃の「産科崩壊」と言われた時代があったことが共通の話題にさえならず、「へ〜っ、そんなことがあったのですか」と遠い昔話を聞いているような反応が返ってきます。
ましてや1970〜80年代の自然なお産運動になると、もう大昔のことを話しているおばあさんの気分。


思い返すと、「お産は怖いよ」という大事なことを伝えてくださった大先輩は、母と娘どころか祖母と孫ぐらいの年代差がありました。
「正常なお産は助産師だけで」なんて高揚していた私たち世代を、どんな想いで見ていたのでしょうか。
「お産は怖いよ」だけでなく、時代に影響される人間も怖いと思っていたことでしょう。


助産師といっても見ているものが違うことについていろいろ考えているうちに、助産の定義でさえ定まっていないことに行きつきました。
そんなことを考えた記事です。


1. 「診断」とは何かー看護診断
2. 助産診断と助産師の「診察」
3. 「助産」とは何か
4. 「産婦と胎児の健康診査」?
5. 助産診断と開業「権」
6. 助産は医療
7. 助産師法と現代の助産医への動き
8. 一世紀という歴史の意味
9. 「助産」はいつ頃から使われたのか
10. 助産と「営業」
11. 階層を越える手段
12. 助産と近代医学、そして看護
13. 「科学的根拠から考える 助産の本質」?