記録についてのあれこれ 14 <記録が消えずに残す方法>

助産所で裂傷縫合術をしているらしいという話から、久しぶりに助産師の世界助産師の歴史を考えたのですが、そのあと3時間かけて書いた第三弾の記事を下書き保存に入れようとしたら、「保存に失敗しちゃったので、後で試してね♪」というニュアンスのエラーメッセージが出てがっかり。


あわてて別の場所に保存されていないかチェックしたのですが、どこか宇宙の果てに飛んでいってしまいました。


7年間、このはてなダイアリーを利用しているのですが、初めてでした。似た様な状況はあったのですが、もう一度編集画面を開くと下書きが残っていて無事だったのに。


インターネットがない時代には、ワードプロセッサーでもこういうどこかへ下書きが飛んでいってしまうことはなかったし、その前の時代になるとすべて手書きで下書きをしていたので、一瞬で跡形もなく記録が無くなるという心臓に悪い事態にはまず遭遇しなかったのですよね。
わずか20年ほどで「記録を保存する」方法が劇的に変化したのだと、思い返しました。


ネットのシステムはほとんどわからずに使用しているので、時々遭遇する不具合も自分の知識の足りなさ故なのか、それともシステムのエラーなのかもよくわからず、途方にくれながらあれこれと遠回りをしながら解決策を探しています。


以前も、父の面会の記録を残していたアプリが突然使えなくなったことを書きましたが、アプリを管理する側が「もうや〜めた」となれば記録が無くなってしまう怖さを感じました。


最近になって、iPhoneの天気アプリが突然消えてしまいました。
わずか数時間前には見ていたアプリです。
出勤途中でしたが、ちょっと動揺しながら検索しました。こうした標準アプリが忽然と消えることがあることがわかり、通勤途中で復活させることができましたが、いやはや本当に心臓に悪いですね。


紙で自分で管理していた記録方法と違って、インターネットを介した記録の保存には、私の意思とは関係なく記録を消去してしまうトラップがあることに不安があります。


最近、母子手帳の電子化を好意的に受け止めている話がちらほらと聞こえてくるのですが、スマホのアプリなんてたかだか10年ぐらいの歴史ですし、その失敗談もよくわからないので、まだ少し時期が早いのではないかと漠然と感じています。


現実に使用されている母子手帳では、記載を間違った時には修正液を使用せずに訂正をするとか、訂正したことを持ち主にも説明している施設が多いのではないかと思いますから、紙の媒体というのは間違いも含めて記録されて残っていくこともメリットのひとつではないかと思います。


また、もう茶色く変色し始めた私の母子手帳ですが、出産に立ち会ってくださった産科医や乳児健診の小児科医のお名前が自筆で書かれていたり、さまざまな方の筆跡が残っているのをみるだけで、私の成長にはたくさんの方が関わってくださっていたことがジワリとくる年代になりました。


予防接種や乳児健診などのスケジュール管理や、妊娠・出産・子育てに関する信頼できる情報へのアクセスにはアップデートがしやすいアプリを併用し、母子手帳本体は紙の媒体で残すほうがよいのではないかと、突然目の前から記録が消える事態に遭遇して感じました。


まあ、またあと10年もすると、もっと正確でエラーの少ない、永遠に保存できる記録方法が開発されるかもしれませんが。



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