散歩をする 67 <中の橋>

運転される方なら、「中の橋」と聞くと場所がすぐにわかるかもしれません。
交通情報の渋滞の状況で耳にする地名です。


Wikipedia環状8号線の「渋滞の原因となっている場所」では、中の橋交差点から高井戸駅周辺について書かれています。

特に外回りの渋滞が激しい。これは、瀬田方面から続いてきた直進3車線が、中の橋交差点で直進2車線に車線減少するためである。この付近は環八通りの中でも特に交通量が多いので、中の橋交差点のように変則的信号で環八側の青時間が短い交差点があると、そこがボトルネックとなってどうしても渋滞する。中の橋付近の渋滞長は都内ワースト2位となっている。また2007年(平成19年)2011年(平成23年)2012年(平成24年)の3年で東京都で最も多い交通事故多発交差点になった。


以前、環八を自転車で通過することが多かったのですが、中の橋交差点は環八と首都高・中央高速の下の道路が交差する場所なので、環八に沿った横断歩道はそれほど長い距離ではないのですが、高速を降りた車が信号待ちなしに環八に合流できるようになっているため、歩行者や自転車に乗る側にするとちょっとスリリングな場所でした。
ただ、渋滞で止まっている車の横を自転車で颯爽と追い抜いていくのは快感でしたね。


なるほど、Wikipediaの説明で中の橋交差点付近の渋滞の理由がわかりました。車線が少なくなっていたなんて、見ているはずなのに見ていないものですね。


その中の橋交差点ですが、環八の上に高速道路の陸橋があるのでそれが「中の橋」の由来だと思っていました。


ある時、ふと、もしかしたら玉川上水と関係しているのではないかと閃いたのはいつだったか。
玉川上水に関心を持ったと言っても、知識が増えるのは少しずつで、なかなかその全体像がはっきりと見えてくるまでにはほど遠いものです。


玉川上水が気になり出した1990年代初頭はまだインターネットの時代ではなかったので、図書館などで少しずつ本を探すしかありませんでした。
10年もしないうちに、自宅のパソコンで検索するといろいろな情報が瞬時に得られるようになりました。
それで、玉川上水に関心を持ち歩いて調べている先人のブログの中で、やはり玉川上水と中の橋が関連があることを知ったのでした。


現在の玉川上水久我山付近で暗渠になりますが、なんども資料と地図を見比べながら、中の橋がその暗渠の線上にあることが見えてくるまでに十数年の年月がかかってしまいました。


よし、中の橋から歩こう。
散歩のコースが決まりました。



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