運動のあれこれ  19 <運動のための運動>

先週末頃から、朝の満員電車に少し空間ができたように感じました。


おそらく来週からは、1年の中でも通勤がちょっとだけ楽になる季節です。学校が夏休みになり、勤めている人も交替で夏休みをとるので、感覚的には乗車率200%から180%くらいになります。
8月のお盆の時期になると、150%くらいでしょうか。
おそらく朝の時間帯に電車通勤している人は、同じように感じている方も多いのではないでしょうか。


ですから、東京オリンピックの開催期間の7月24日から8月9日であれば、通勤時間帯への影響はそれほどないのではないかと予想していました。


昨日、東京オリンピックの決勝が午前になるというニュースがありました。
北京オリンピックの時にも確か午前決勝のスケジュールになりましたが、午前に予選、午後決勝の方が体が慣れている選手の皆さんには大変そうだなという印象だけが残りました。


ところが東京で午前決勝となると、比較的混雑が緩和されるこの時期でも、朝の通勤時間帯の混雑への影響はどうなるのだろうと心配です。
都内や近郊に分散されている会場へどの時間帯にどのように人が移動するのか、その沿線の混雑度はどうなるのか、細かいデーターを知りたいものです。
その結果によっては、期間中、もう少し早起きした方が良いのか、それとも他の路線を迂回すれば対応できるか準備ができますからね。


午前決勝なら、仕事のスケジュールをフレキシブルに変更できる職種の方々は、むしろ早起きして出社ではなくて、ゆっくり午前中はオリンピック決勝を見て午後から通勤する方が良いのではないでしょうか。


今までのオリンピックや世界選手権の商業主義的な流れの中で、決勝時間は欧米の時間に合わせる可能性は十分に考えられたのですから、2020年を見据えて「時差Biz」として通勤者に早起きを呼びかけるのではなく、災害と同じレベルで「午前中の不要不急の公共交通機関のご利用は避けてください」の方が良さそうな気がしますね。


夏だけ人の生活を変えさせたいと思う人たちの気持ちは、どこからくるのでしょうか。
そして、毎年のようにそれを実現させるために手を変え品を変えて運動にしようとするので、結局は、現実の生活には必要のない運動のための運動に陥っているように見えてきました。


<補足>
話が大きくなってしまいました。午前決勝は競泳の話ですが、他の競技はどうなのでしょうか。(2018年7月21日19:00)

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