散歩をする   84 <猫の街を歩く>

今日の散歩は、猫がたくさんいる街へ行ったわけではありません。


iPhoneの地図を見ていたら、「猫」がつく地名を発見しました。
地図を見ていると、あの葛西臨海公園のあたりから足を伸ばしてだいぶ散歩をしたなあという感慨にふけっていました。
葛西臨海公園は旧江戸川に隣接していて、その対岸はあの東京デイズニーランドです。
あの河口は、なんだかバーチャルな世界とリアルの世界が向き合った面白い場所ですね。


そのネズミの国がある舞浜から少し地図をたどって行くと、猫実という地名を見つけました。
なんだか「ねこみみ」のようなので「ねこみ」と呼ぶのかと思ったら、「ねこざね」だそうです。


ネズミの国を睨むような場所にネコがいる不思議な地名ですが、ネコの方が先にあったようです。
Wikipediaの「地名の由来」を読むと、ネコとは全く関係がなくただの当て字のようですが。
地名に「鹿」や「馬」と行った文字が使われている場所は結構思いつくのに、「猫」は記憶にありません。
「動物関連の名字」というサイトの地名をざっと読んでも、猫の地名はなさそうでした。人については、「日本で猫がペットとして一般的になったのは江戸時代以降のことで、『猫』のつく名字は少ない」とあり、「猫田」さんが挙げられていました。確かに、名セッターの方くらいしか思い浮かびませんね。


「猫実」の付近を見てみると、境川があって旧江戸川を越えるとあの新川があります。ああ、これが塩の道と呼ばれた運河なのだとつながりました。


境川の周辺を見ると神社がポツポツとあり、その周辺は少し川が蛇行している部分があるようですが、京葉線新浦安駅のあたりは直線です。そして、途中と旧江戸川の河口に2箇所、排水機場があるようです。


そして、もうひとつ興味を引く道路名が目に入りました。「大三角道路」です。
これに関しては、すでに「謎の『大三角線』」という先人の記事があったサイトですぐに謎が解けました。

それで、地域の歴史に関する本や、地域関係のサイトをいろいろと調べてみました。すると「大三角」のことがようやくわかりました。
それは、江戸川(現在の旧江戸川)の河口にあった大きな三角州のことだったのです。その三角州を埋め立てたのが現在の舞浜です。三角州は両側を川に挟まれていますが、その片方が江戸川の本流で、もう一方が江戸川から分流する見明(みあけ)川です。
三角線という道は舞浜、つまり昔の大三角へ向かっているのでその名前がつけられたようです。

ちなみに、「だいさんかく」ではなく「おおさんかく」と読むようです。


猫がつく地名がある場所を見たい、この境川の周辺の地形を見てみたい。
あのミナトリエでみた東京湾の埋め立ての歴史を実感できるかもしれない。
散歩のコースが決まりました。



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