ここ数年、炭酸水をよく飲むようになりました。
もともと炭酸飲料のしゅわしゅわとした感覚が好きなのですが、以前は甘いものしかなかったのでたまに飲む程度でした。
最近は無糖のものがさまざまなメーカーから比較的安価に販売されているので楽しいですし、食事中の飲み物としてもいいですね。
最初の頃は夏だけだったのが、通年、飲んでいます。
幼児のころはあのコカ・コーラの炭酸の刺激が強く感じて1本飲みきれなかったのに、強くなったものです。
最近では「強炭酸」を選んで購入することもあります。
無糖の炭酸水が販売されるまでは、炭酸というと甘い飲み物か、ハイボールのようなお酒とともに利用する特殊な水でしたが、こんなに身近な飲み物になるとは思いませんでした。
いつ頃から炭酸水だけを飲むようになったかと思い出そうとして、すでに記憶が曖昧になっています。
ということで、またいつものようにWikipediaの炭酸水を読んでみました。
重曹から造られたものが「ソーダ水」と呼ばれたことは、子ども心になんとなく記憶がありました。
*炭酸水の「歴史」より*
十八世紀の頃の様子が書かれていました。
1769年、イングランド人のジョセフ・プリーストリーは、イングランドのリーズにある醸造所で、ビールの大桶の上に水の入ったボウルを吊るしておくと水に二酸化炭素が溶け込むことを発見し、炭酸水を発明した。
発見したことはすごいですし、その恩恵にあずかっているのですが、「ビールの発酵槽を覆っている空気は'fized air'と呼ばれ、そこにネズミを吊るしておくと死ぬことが知られている。プリーストリーはそのようにして出来た水が美味しいことに気づき、冷たく爽やかな飲み物として友人らに提供した」という点と、1972年に「チョークに硫酸をたらして二酸化炭素ガスを発生させ、そのガスをボウルの中の水に攪拌して溶かし込む方法」を読むと、相当リスクが高く失敗も多かったのではないかと、その行間にちょっとヒヤリとしますね。
天然の炭酸水から人工的に大量生産されたイメージだったのですが、飲むのも命がけのような、それほどあのしゅわしゅわ感に魅了されたのでしょうか。
炭酸水が身近になり始めた頃に見かけたのがウィルキンソンだったので、外国製のものが日本に取り入れられたのだと思っていました。
1889年頃、日本に定住していたイギリス人のクリフォード・ウィルキンソンが狩猟の途中に、兵庫県有馬郡塩瀬村生瀨(現在の兵庫県西宮市塩瀬町生瀬)で天然の炭酸鉱泉を発見した。後に、ウィルキンソンのタンサンとして国内外の27地域で発売した。
以前、ブラタモリで有馬の炭酸せんべいを紹介していたこととつながりました。
それにしても、ぶくぶくと気泡が出ている水が湧いていても、ちょっと飲むのは怖そうです。
これもまた命がけで発見してくれたということでしょうか。
炭酸水を生み出す地球もまたすごいと、なんだか今年は炭酸水に感激しています。
そうそう、Wikipediaによれば日本で無糖の炭酸がブームになり始めたのは2006年から2009年ごろのようですね。
と、この記事の下書きは少し前に書いておいたのですが、その直後に、カップヌードル味の炭酸が発売されるというニュースがありました。はたしてそのお味は如何に。
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