世界水泳バルセロナ2013  あれこれその1

世界水泳も終わってしまいました。
あ、日曜日(8月4日)が最終日だったのでだいぶ時間もたって今頃という感じですが。


世界水泳中は更新が滞るかも」といいつつ、書き溜めていたものもあったので結局毎日ブログは更新できました。
それと録画でどんどんスキップして見たい場面だけをみたので、準決勝・決勝は実質1時間ぐらいで見終わりました。


注目されていた萩野公介選手の17レース出場、しかもほとんどの種目で決勝進出はすごかったです。
海外選手にはそういうタフなレースをこなす選手がけっこういるのですが、日本もそういう選手がこれからは出始めるのでしょうか。


そして瀬戸大也(だいや)選手の400m個人メドレー優勝は、タイムともに立派だと思いました。
ロンドンオリンピック選考会での悔し涙と、それ以降の各試合で着実に自信をつけてきた様子を見ていたので、本当に良かったと思います。


萩野選手と瀬戸選手は大学1年生。
数年前から「月刊スイミングマガジン」で二人の名前はジュニア代表の中によく見ていました。
ずっとライバルで競いあってきたのでしょうね。


私が印象に残ったレースは、女子・男子1500m自由形でした。
もともと長距離自由形も好きというのもあるのですが、今回は男女ともに1位2位の選手の激闘でした。
得に女子は、レデッキー選手(米)とロッテ選手(デンマーク)が最初から世界記録ペースで競り合い、レデッキー選手が15分36秒53の世界新記録で優勝、ロッテ選手もそれまでの世界記録を上回る記録で2位でした。
ロッテ選手の無念さは相当だと思いますが、まずは相手の選手を笑顔で称えるところもまた感動でした。
15分半も死ぬほどの思いで泳ぎきった後に相手を称える、そんな場面が競泳の醍醐味のひとつかもしれません。


男子1500mで2位になったコクラン選手(カナダ)も、ぴったりくっついてくるソン・ヨウ選手(中国)に最後にはかわされる可能性が高いのに最初からレースを引っ張っていった気持ちの強さをすごいと思います。
そして、ソン・ヨウ選手の抵抗のない滑らかな泳ぎとスピードは、あのグラント・ハケット選手(豪)を思い起こさせる中長距離自由形の王者にしばらくはなるのでしょうか。すごい選手だと思います。



ずっと応援している松田選手は、今回まさかの200mバタフライ準決勝で敗退。優勝タイムを考えると、松田選手の実力からいえば何かがほんのちょっと合わなかった・・・という感じのような気がします。
それは気持ちの部分なのでしょうか。
かれこれ10年以上松田選手を見てきて、今までも多少の波はあったけれど確実に前に進んできていました。通常オリンピックの翌年は力を発揮できないことが多い中で、松田選手は確実にオリンピック翌年の世界水泳でも結果を残してきました。


そう考えると、松田選手や北島康介選手が世界水泳やオリンピックに連続して出場し、メダルを獲得してきたことがどれほどすごいことだろうと思います。
あるいはいつも日本選手権上位に入る選手達の努力もまた、すごいと思います。


200mバタフライ女子の星奈津美選手も4位は残念でした。


それでも、松田選手、北島選手そして星選手らは、私にとっては結果だけでなくその安定した泳ぎを見ていること自体が楽しみです。
まだまだ挑戦してほしいと願っています。


世界水泳バルセロナ、「あれこれその1」ということで明日も続きます。