10年ひとむかし 14 <オリンピック放送の進化>

NHKの番組についてはこちらとかこちらとか、時々辛口のことを書いていますが、災害時事故などの際の落ちついた報道はありがたいものだと思っています。


そしてこちらに書いたように、競泳の実況中継は何と言ってもNHKがダントツの安定感だと思います。
いえ、もちろん感動とか高揚感を前面に出した方が好きといった好みの問題もあるのですが。


テレビを観なかった私が、テレビ視聴のできるパソコンに買い替えたのがアテネオリンピックの直前でした。
それ以降、世界水泳や競泳日本選手権はすべて録画をして観ました。
それが高じてテレビを購入。
やっぱり、パソコンの画面だと競泳の迫力が減じてしまいますからね。


ということでオリンピックの競泳を観るようになって4度目の大会です。
ただ、このオリンピックは種目が多いので、競泳だけを録画することが難しいのが難点です。
予選・準決勝・決勝時間を確認して、おおよそその時間帯を全部録画するしかないので、1回の録画時間がかるく3時間とか4時間になってしまうのでとても不便でした。


そしてどうしても日本の選手に焦点があてられるので、他の国の選手だけで行われている決勝種目は放送されなかったり、競泳を観たいという目的では不満足な放送でした。


今年は、いつもと少し違いますね。
ひとつの種目をNHKと民放で分担していて、競泳だけを集中して録画できるようになりました。
ただ、競泳は比較的注目されている競技なので放送されますが、それ以外の競技にちょっと申し訳ないなあと思っていました。


ところが、NHKリオデジャネイロオリンピックのサイトで、「ライブ・見逃し」や「競技ハイライト」でピンポイントで関心のある競技の録画を観ることができます。


これを見つけたのがちょうど競泳男子800mリレー決勝のあった日で、その日の準決勝・決勝の様子をほとんどノーカットで観ることができました。
日本の選手が敗退した女子200m自由形決勝ではアメリカのレデッキー選手が、また女子200m個人メドレーではホッスー選手がそれぞれ自身の世界記録に近い泳ぎをしていて鳥肌が立つような映像でした。


このNHKのサイトのおかげで、関心のある競技の録画を集中してみることができます。


検索したら、この見逃し放送はロンドンオリンピックから始まっていたのですね。
ああ、残念。


オリンピックだけでなく世界水泳も、競泳だけの予選、準決勝、決勝のすべてのレースをノーカットで、しばらく自由に観ることができるサイトができないかなあと思っています。


でも10年前には考えられなかったことが実現しているので、夢ではないかもしれませんね。




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