ノウゼンカズラ

ここ2週間ほどあちこち調べていたのに見つからなくて、名前が思い出せずにいたのがこのノウゼンカズラです。


夏らしい日が続き始めると、鮮やかなオレンジ色の花が咲き始めます。


白と青い花が似合う季節を過ぎると、こうした暖色系の花が夏の季節には似合うような気がします。


昨年までは名前を覚えていたのに今年はどうしても思い出せず、ネットで夏の花のサイトを探し続けていたのですがなかなか見つからずにいました。
ほんと、名前が出てこないというのは悔しいですね。


この花に初めて気がついたのは、やはり今の通勤路を通るようになってからですから10年ほどのことです。


あざやかな色と形の花からてっきり新しい外来種だとおもっていましたが、こちらをみると918年にはこの花が記録されていたようですし、「石川県金沢市の玉泉園には、豊臣秀吉朝鮮出兵の折に持ち帰ったとされる400年になるノウゼンカズラの巨木があります」とあります。


「中国原産で平安時代に渡来」とありますが、元の漢字は難しいですね。


私の近所ではほとんど見かけないので、誰かが植え始めて通勤路のあるその地域で広がっていったのでしょうか。
豊臣秀吉が持ち帰った花を見て、きっと心をときめかされた人たちによって広められたように。


今回調べて初めて知ったことがありました。
それはノウゼンカズラは「木」であったことです。
朝顔のように一年草かと思っていました。花が咲くとその存在に気がつく程度で、そのあとは観察したこともありませんでした。
今年は、じっくりと花のあとの季節も観てみようと思います。


もうひとつは、「その密は毒性があるといわれるが、根拠のない俗説・風評である」という点です。


何で読んだのか誰かから聞いたのか忘れたのですが、「ノウゼンカズラには毒がある」ということが私も記憶にあります。


あんなに美しい花なのにおしいなぁと印象に残りました。


なるほど、毒はなかったのですね。事実を知ることができて良かったです。
あ、この前知人に「あれは毒があるらしいよ」と知ったかぶりをして伝えてしまったので、さっそく訂正しなければ。


知人に「毒」の記憶だけ残りませんように。
そして、こうして人はいとも簡単に風評に加担してしまうという教訓の花として覚えておかなければいけませんね。


でも、もうこれで名前は覚えました。