帝王切開についてはまだまだ続きますが、一休みして今日はどうでもいい話題です。
一勝九敗。
最近、「私の人生、一勝九敗だなあ」とふと思うことがあります。
いえいえ、そんなに人生を悲観するほどの話ではないくらいたわいのない話。
「一勝九敗」を一番感じるのが、父の面会に行く時の電車です。
週一回の交通費も積み重なればかなりの額になるので、節約のため私鉄とJRの在来線を乗り継いでいます。
朝7時台の都心から郊外へ向かう私鉄を利用しているのですが、これが激混みなのです。
定員乗車率が200〜250%の状態が1時間以上続きます。
何回か乗っているうちに、乗降りの多い駅や降りる人のパターンが少し見えてきました。
「(あ、きっとこの人は○○駅で降りるだろう)」と予測をしてその前に立つのですが、9割はずれて、結局は1時間ぐらい立ちっぱなしになります。
予測した人の隣りの人の方が先に降りて、後から乗った他の人が次々と座るのを見ては、「私の人生、こんなものだ」となんだか笑いが出てしまいます。
「まあ、いいか。これも筋力トレーニングだし、車窓の景色も見えるし」と、やせ我慢です。
たまに予想以上に早く座れる時があるのですが、そんな時は「ああ、これで1割の勝運を使ってしまったから、しばらくは座れないだろう」と、かえって悲観的になるのは不思議ですね。
もうひとつは、面会に行くときの天候です。
実家がある地域は、山に囲まれています。
晴れていると稜線がくっきりと青空に映えて、美しい景色です。
ところがその山並みを見られるのも1割程度で、いつも山頂付近が曇っています。
週間予報を見てできるだけ雨の日は避けているのですが、曇りの日だけでなく晴れの予報でも、山の周辺というのは雲がかかりやすいのでなかなか山々の全貌を見られる日がありません。
そこに住んでいた時には、いつでも見ることができると当たり前の風景だったのが、結構、貴重な確率だったのだと思うこのごろです。
「一勝九敗」
なんだか不幸な確率のように見えますが、最近は「人生はこんなもの」と思えるようになってきました。
思うようにいかないことが9割ぐらいあるからこそ、貴重な時間なのだと。
立ちっぱなしの私の横で座席に座れた人たちも、「一勝」の日だったのかもしれないですしね。
それにしても、通勤電車は疲れますね。
あと一世紀ぐらいしたら、「なんと野蛮な通勤風景の時代」と語られるかもしれませんね。
「気持ちの問題」まとめはこちら。