散歩をする 535 ただひたすら川と水路と田んぼを見に〜燧灘と伊予から讃岐へ〜

6月は牟礼から下連雀の散歩だけだったので、そろそろ遠出をしたくなりました。計画はたくさんありますからね。

7月初旬の休みに出かけようとしていた当初の計画の地はずっと雨マークで、時々土砂降りになりそうな予報でした。残念。

 

こんな時には瀬戸内海ですね。やはり晴れの予報でした。

 

かねてから訪ねてみたかったのが、愛媛県の北側の沿岸部です。

湾に沿って干拓地と埋立地が広がっていますが、岡山の干拓地とは違って大きな河川もありませんし、お隣の香川県のようなため池群もありません。

山から海岸線まで距離は距離が短く、小河川もごくごくわずかです。

でも地名に「新開」「新田」の地名が多く、航空写真に切り替えると水田地帯が広がっています。

かつては水もなく塩田だったのだろうか、ここもまた徳島の吉野川からひいた香川用水が通っているのだろうか。

 

どこからこの水田は水を得ているのだろう。

気になりながら何度も地図を眺めているうちに、伊予西条駅の近くに「うちぬき」と書かれているのを見つけました。

うちぬきってなんだろうと検索すると自噴井のようで、このあたりは地下水が豊富だと知りました。

乾燥した場所を想像していたのですが、どうやら水が豊かな場所のようです。

がぜん、この辺りの田んぼと水の歴史を歩いてみたくなりました。

 

沿岸部の地図を拡大していくと、「瀬戸内海」とともに「燧灘」と表示されましたが読み方がわかりません。燧灘(ひうちなだ)を初めて知りました。

せっかく訪ねるのであれば、今治のあたりまで足を伸ばして燧灘沿岸の干拓地を見てみよう。

 

そして、前回のやり残しの宿題でもある場所まで訪ねてみよう。讃岐山脈を越えてきた吉野川の水が東西分水工で分かれ、東は高松市の琴電のその名も「水田」駅の先までその導水管があの無数にあるため池を繋ぎながら、水田地帯をつくりだしているようです。

 

あっという間に3泊4日の計画ができました。

全国が雨マークの中、晴れているこの地域の水の歴史を知ることができそうです。

 

そうそう、伊予西条駅のそばに「十河(そごう)信二記念館」があります。

新幹線に関心が出て、最近になって「新幹線の父」と呼ばれているこの方の名前を知りました。

 

そしてあの二つの吉野川に共通する中央構造線がまっすぐに通っている場所です。

地図で見ると、山の端がまるでハサミで切ったかのように東西に真っ直ぐ続く不思議な場所です。

いつか見てみたいと思っていました。

 

 

1日目は今治まで足を伸ばして鉄道とバスでぐるりとまわり、伊予西条で2泊し、2日目はうちぬきと干拓地巡りをし、3日目は伊予西条から新居浜の海岸線をまわったあと坂出のため池を訪ね、高松へ移動してため池群を歩いて高松で1泊。

最終日は琴電志度駅から海岸沿いとため池を訪ね、高松まで戻り高松市水道資料館を訪ねてみよう。

 

どんどんと計画が膨らんでいきますが、予想最高気温が35度前後です。

熱中症に気をつけて、できるだけ車窓の散歩を増やしながら無理をしないようにしましょう。

 

ということで、しばらく7月の散歩の記録が続きます。

 

 

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