小金がまわる 8 <情報がお金になる>

10年ぐらい前に買い替えた財布あたりから、カードがたくさん収納できるタイプの財布になりました。


百貨店のカードが3枚、近くのスーパーマーケットやドラッグストアー、書店、家電量販店などのポイントカード、そしてスターバックスのBEANS CARDなど、いつのまにかポイントカードが増えました。


<ポイントカードの記憶>


Wikipediaポイントサービスの「日本における歴史」に、「1962年ー共通スタンプサービスブルーチップ創業」とあります。


その前の1958年に始まったグリーンスタンプの方は記憶にないのですが、小学生の頃に住んでいた地方でもブルーチップを貯めていた記憶がありますから、1960年代から70年代にかけて急速に全国に広がっていったのでしょうか。


今のようにスーパーマーケットはあまりなくて、個人商店で食料品や日用品を買うと、青い小さなシールをくれました。それを台紙に糊で貼るのが子どもの役目であり、楽しみでもありました。
何に交換してもらったのかは記憶にないのですが。



その後、1980年代にクレジットカードが日本社会に広がって、服など金額が大きい物を購入する時にクレジット払いにするとポイントがついて、後で何かに交換できるシステムが始まったと記憶しています。でもこれも、何に交換してもらったのか記憶にありません。


このクレジットカードあたりから、「個人情報がお金になる」時代になったといえるのかもしれません。


どこの誰が何をいくら購入したという記録が、自分の知らないところで利用されることでこちらにもいくらかの見返りがくることに、最初の頃はちょっと不気味さを感じていました。
また現金で払うよりも、クレジットでどこかに一旦借金をするほうが得する感じになるシステムにも警戒感がありました。


何かを買うと「おまけ」という感覚だったブルーチップから、大きく変化したのが1980年代だったのでしょうか。


<ポイントカードを持つようになった>


1990年代になると、現在のようなポイントカードを採用するスーパーマーケットが増えました。
1回の買い物で何円とか多くても20円ぐらい貯まる程度ですが、ちりも積もれば山となるという感じです。


お店に行くたびに、「ポイントカードを作りませんか」と店員さんに声をかけられるのを煩わしく思いながら、いつも断っていました。
食品や日用品を買うぐらいで個人情報がどこかで使われることに警戒感がありました。



初めてポイントカードを持ったのは、家電量販店でパソコンを購入した1990年代後半でした。
「え、こんなにポイントがつくの?」と驚くような割安感です。
でも、Wikipediaの「意義」に書かれているように、「実際の所はポイント還元分を本来販売すべき価格に上乗せしているに過ぎず、販売促進の枠を越えて、顧客が自ら費用を負担して囲い込みされているに過ぎない」というニュアンスも漠然と感じていました。
一旦、ポイントカードを持つと、少し離れていてもその量販店に行って他の電化製品を買うようになります。それまで馴染みだった地域の電気屋さんとも疎遠になったのでした。


それまで「たかだか数円や数十円のポイント」とちょっと馬鹿にしていたスーパーマーケットのポイントカードや、医学・看護の本を買うのによく利用していた書店のポイントカード、そしてデパートのカードを持つようになったのが1990年代後半、こちらの記事に書いたように消費税が5%になった頃でした。


いつの間にかそれぞれのカードに2000ポイントとか貯まっていて、「今月はちょっとお金を使いすぎたな」という月には、こういうポイントを使って帳尻を合わせています。


ポイントまではさすがに家計簿にはつけていないのですが、年間にすると2万円とか3万円ぐらいになっているかもしれません。


それが所得税や消費税の重税感を少し軽減してくれている面もあるのですが、「自分が得をしていることで、どこかで損をしている人がいるのではないか」という不安もあります。
また利用しているお店とかネット通販のサイトから、自分が購入した物に関係した宣伝が来るとちょっとドキッとしますね。


経済に疎い私なので、「情報がお金になる」ポイントサービスにはまだ警戒感があります。
でもいつのまにか、財布がカードで重くなってしまいました。


と、この記事を先月書いておいたのですが、なんとマイナンバーと連動してポイントカードを統一したものにするというニュースが・・・。


ポイントカードってへそくりのような感じなのに、そこまで国が情報源として把握しようとするのはどうなのでしょうか?
なんだか嫌な雰囲気ですね。
ニュースではメリットしか書かれていなくて、ますます警戒感が強くなりそうです。






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