水のあれこれ 30 <マグロのような泳ぎは無理だけれど・・・>

一昨年は、あちこちぶつかる人間臭いペンギンの泳ぎよりは、凛としたマグロのように泳ごうという目標をたてたのですが、なかなかさかなのようなスムーズな泳ぎというのは難しいものです。


先日、葛西臨海公園水仙が満開というニュースを聞いて、これはそろそろ公園と水族園に行きなさいという啓示に違いないと思いました。
大寒波の続く毎日でしたが、風のない晴れた日に時間があきました。


キラキラと太陽が反射して、青く澄み切った空の下でお昼ご飯を食べました。
以前行った三浦海岸では、何かを食べ始めると上空でとんびが旋回し始めるのでヒヤヒヤしましたが、葛西臨海公園ではまだとんびにお目にかかったことがないので、その点でも平和です。


穏やかなパチャ、パチャという波の音から、少しずつ音が変化し始めるに従って、20mぐらいにわたって現れていた干潟がだんだんと波の中に消えていきました。
潮が満ちたことを見届けてから、いざ水族園へ。


今回は今まで素早く通り過ぎていた展示もていねいに見ようと思っていたので、マグロは少し時間を短めにしてまわったのですが、平日でもけっこうな人出で押し流されるように進み、結局はペンギンのところで時間を費やしました。


<ペンギンの泳ぎに学ぶ>


前回は、浮上する時の呼吸に見入っていたのですが、次回は是非と思っていたポイントが、「足関節の使い方」でした。


キックの力でバシャバシャ泳ぐと速そうに見えますが、案外進んでいない人はけっこういます。


泳ぐのに関節の柔軟性はかなり重要なポイントではないかと思います。
足首から足の指の関節まで、柔軟にしなるとそれだけ抵抗が少なくなるのは、泳いでいても感じます。


また、体幹が安定していて、さらに関節に柔軟性があれば足のつま先まで密着させることができて、無駄な水流がなくなるのだろうと思います。


前回、ペンギンの泳ぎを見ていたら、足と「ふしょ」(というのですね、漢字に転換できませんが)を競泳選手のように密着したり、微妙にどちらかの足に角度をつけて泳いでいました。


今回は、珍しく王様ペンギンがずっと泳いでいたので見ていましたが、くるっと方向転換する時に、その方向の足をぐっと屈曲させていました。
それだけで素早く向きを変えて行ってしまうペンギンの泳ぎに惚れ惚れです。


そして、しばらくすると、ものすごい勢いで泳ぐペンギンが増え始めました。
シャーっとかビューっとか音が聞こえそうに、まっすぐ水の中を突っ切っていきます。
そんな時には、足のつま先までぴったり密着していました。


どうやら給餌の時間だったようですが、どこでそれを察知したのか、急に泳ぎが速くなったペンギンは、まるで餌の取り合いに向けてウオーミングアップをしているかのようです。
なんだか、やっぱり人間くさいなあ。


でも、そんな速い泳ぎに切り替わると、体幹のローリングが絶妙な動きになっているのがわかりました。
ペンギンの泳ぎは、本当に興味がつきません。


次回はローリングの観察が課題ということで、年間パスポートも購入したので今年は時間があれば水族園へ行くことにしましょう。
天気の悪い日の方が人が少なくていいかもしれませんね。


今年はペンギンの泳ぎに学ぼうということで。





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