葛西臨海水族園に通うようになって6年が過ぎました。たくさんの魚の存在に圧倒されに行っています。
昨年、8月にオウサマペンギンが生まれました。
葛西臨海水族園では、2019年8月6日(火)にオウサマペンギンの「ソラ」と「レイ」の間にヒナが生まれました。産まれたヒナは、フランス語で王様を意味する「ロワ」と命名しました。
ロワは11月7日(木)から屋外の展示場に登場しました。すでに両親と並ぶ大きさですが、幼鳥特有の茶色いフワフワの羽毛に全身覆われ、大きく高い声で両親にえさをねだる様子などが観察されています。
(東京ズーネット 「オウサマペンギンのひなの名称が『ロワ』に決まりました」2019/12/12、より)
両親を超える大きさの茶色い幼鳥の写真に、またまた動物界の不思議に惹きつけられました。
ぜひ、みてみたいと12月下旬に行ったのでした。
本当に、親よりも大きくて色も茶色のままなので、なんだか威圧感があるペンギンがのしのしと歩いているように見えました。
3ヶ月ほどでで成鳥よりも大きくなることも驚きましたが、先日、5月27日の葛西臨海水族園のtweetも、へ〜っと驚く内容でした。
当園では、東京工業大学などと共同で流体力学に関する研究を行っています。
その一環でペンギン展示場のプールにカメラを設置したところ、オウサマペンギンのヒナ、ロワの泳ぐ姿が映っていました!
本来ヒナは水に入らないため、飼育下ならではの光景です。
映像には、他のフンボルトペンギンに混じって、あの茶色いロワが水中を泳いでいる姿がありました。
自然界だとまだ水に入らないのに、飼育下だと泳ぐのは何故なのでしょう。不思議ですね。
いや、その前に「本来ヒナは水に入らない」という一文に、そこまで生活史が観察されていることにも圧倒されました。
そしてペンギンの泳ぎが学問的に分析されていることもすごいですねえ。
ロワの映像を何度かみているうちに、ああ、やっぱり子どもの泳ぎ方だと思えてきました。
他のフンボルトペンギンは、1〜2回フリッパーを動かすだけでぐーんと体が進んでいくのに対して、ロワはずっとフリッパーを上下させて進んでいます。
バタ足を推進力にするヒトの子どもと同じようでした。
ストリームラインを維持して推進力をつけひょいっと抵抗もなく浮上する動きというのは、ペンギンの世界でも練習が必要なのかもしれませんね。
それにしても、ロワはいつ、何がきっかけで水に入ったのでしょうか。
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