境界線のあれこれ 101 仕事と休日

鉄道会社の列車運行はほんとうに正確ですが、それが生活の中での時計がわりになっていることがあります。

 

踏切に近いところに住んでいるのですが、出勤する際に警報機の音が聞こえ出すと、「あ、下りの急行が来るから急がなければ」という感じです。

わずか20秒ほどの差でも乗り遅れるので、いつの間にか警報機と遠くからの列車の音にアンテナを向けては早足になったり、「今日は余裕だ」とゆっくり歩いたり、鉄道の運行に合わせている感じです。

しかも、秒単位で正確に。

 

ではもう少し早く家を出て、余裕を持てばいいのではないかと思うのですが、この時刻に家を出ること自体が「もし途中で列車が遅れても間に合うように30分ぐらい余裕を持っている」ペースです。

決して駅や職場に駆け込んでいるわけではなく、最初の列車に乗れば、あとは何かがあって迂回しても間に合うという余裕がある時間なのです。

 

不思議なのは、出勤日にはたとえば6時45分の列車に合わせて、起きてから駅に到着するまでの行動が10秒20秒の単位でかなり正確なのですが、休日になると途端に崩れます。

時刻表を確認して家を出ても、なんとなく乗り遅れます。

 

これが仕事に行く時と休日との差なのかもしれませんね。

時間を気にしなくて良い休日は、時間から自由になっている解放感があると。

 

厳密な時間を気にしなくていい生活をしたいと、定年後を少し楽しみにしている自分がいる反面、やはりきっと規則正しく生活することをどこかで求めるかもしれないですね。

ああ、でも高齢者の定義を変えて、70歳とか75歳の年金支給開始とかになるのは勘弁して欲しいですね。

 

 

あくまでも自律的に、規則正しい生活を試してみたいという話ですからね。

 

 

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