散歩をする 391 大磯駅から高麗山県民の森へ

3月下旬、お昼頃に家を出発し、小田急藤沢駅JR東海道線に乗り換えて大磯駅に到着しました。

駅前からすぐに急な下り坂で、その向こうに春の陽射しに輝いた相模湾が見えました。

気温は19度ですが、急に寒くなったり真夏のような暑さになったりと変動が激しい今年の3月だったので、散歩をするには暑く感じました。

 

駅前の案内図では、目の前は羽白山(はじろやま)で、右手が目指す高麗山(こまやま)です。

「こうらいさん」だと思っていました。

 

東海道本線跨線橋を渡り山側へと少し歩いただけで、地図で描かれている道をそのままたどって花水木川まで歩こうという計画は安易だったと確信しました。

 

レンギョウや春の花があちこちに咲き、庭木も手入れされています。

1960年代ぐらいから海が見える高級な住宅地として開発されたのだろうと思われる静かな道ですが山のそばなので勾配があります。道なりに歩いたら、さっそく行き止まりになり引き返しました。

これだけで汗が出て、おそらく今日の散歩は途中で挫折するだろうと思う道でした。

ところどころ、ふと視界が開けるかのように相模湾が見えたので、なんとか歩いている感じです。

計画にあった「釜口古墳」「水道山公園」は、さっそく取りやめました。

 

新幹線から見えるあの山が近づいてきましたが、近すぎると山の全貌もわからないものです。

途中で高校生とすれ違いましたが、皆さん、この坂道を歩いて通勤通学しているのかと頭が下がります。

 

*高来神社と高麗山県民の森へ*

 

でもせっかくここまできたので、高来神社に立ち寄ってみようと思いました。

 

一旦、「ここの地盤は海抜6.5m」という低い場所に出ると、松並木があり「此辺大磯宿の史跡(化粧坂の一里塚)」と「化粧井戸」の案内図がありました。

旧東海道はこの辺りだったのでしょうか。

 

頼りのGPSも微妙に位置がずれるので、また引き返すことになるかもしれないとドキドキしながら坂道をのぼり始めると、左手に小さな公園、右手の上の方に高来神社が見える場所で行き止まりになってしまいました。

 

ああ、これは高来神社もあきらめるしかないかとふと公園内を見ると山道があり、ぐるりと高来神社に続いているようです。

3月下旬ですから、へびもハチも大丈夫だろうと思いながら山へと入りました。

 

山道の途中に「高麗山県民の森」と表示があり、左手は「八俵山」へのハイキングコースの表示と「保健保安林」という表示がありました。

この保安林は、地域の保健休養の場として役立っています。

森林は、きれいな水や空気の大切な供給源となり、私達に安らぎと潤いを与えてくれます。

この保安林は、景観を保持し、自然とふれあう憩いの場として、保健やレクリェーションに活用するため、特に指定されました、

さっそく、一人で歩いている70代後半ぐらいの女性と行き違いました。

 

「保健保安林」初めて耳にしましたが、あの新幹線の車窓から見えていた山の周辺の生活少し知りました。

 

高来神社とお隣の地域交流センターのような施設との間に、小さな水路がありました。

山側に祠があり、近づいてみました。

高麗霊水 御供水

ここに湧き出づる高麗山の霊水は

御供水(ごっくすい)として神様に捧げるお水です

水神様・龍神様に御供水をかけて差し上げますとツキをいただけます

ツキを呼び込み願い事を成就させましょう

今は地下水を汲み上げていると思われるポンプがそばにありましたが、昔は山からの水が相模湾へと流れていたのでしょうか。

 

「県民の森の案内図」「大磯高麗山の自然林」「土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域等を示した現地表示板」など、歩いているだけで地形から自然、歴史を知ることが出来ました。

 

山道から出て花水木川の堤防を目指すと、水田が残っている一角がありましたが、不思議なことに道路や住宅地よりもその水田の方が嵩上げされていました。

 

その向こうに花水木川が見え、堤防を歩く人がけっこういます。

平日でしたが、まだ咲いている桜を楽しみに歩いているようです。

 

 

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