ここ数年、東海道新幹線に乗る機会が増えて、一瞬たりとも風景を見逃すまいと車窓に顔をくっつけています。
最初の頃は海を見たくてA席にすることが多かったのですが、その時にこんな風景があるのかと驚いた場所があります。
相模川を越えてしばらくすると、小田原に到着する前に少し山あいの風景になりますが、そこをもう少し手前から見ると平野が広がって、海岸沿いに半島のように突き出た山が見えます。
あの山はなんという山なのだろうと気になったことと、子どもの頃からその辺りは内陸部の小田急線で通る方が多かったので、伊勢原のあたりとこんな平野でつながっていたのかと頭の中のジオラマが少しだけ正確になりました。
そしてA席側だけだと一方向の風景ですが、E席に座ると山あいに入る直前にカラフルな住宅地が見えます。
1970年代ごろの北欧調の街並みへの憧れが広がった時期からじきに、崖っぷちに家を建てる技術ができた1980年代から90年代ごろに開発された住宅地でしょうか。
何より広々と水田地帯が残り、用水路が見えます。
ここを歩いて、新幹線を眺めたい。
ちょうど新幹線の南側に数本の川が川合になりながら合流する場所があります。ここを見てみたい、そのどの川を歩いて上流へ行くか。どこまで歩けるか。
何度も地図を見ながら計画だけはだいぶまえからありました。
昨年でしょうか、地図に山の名前が追加されて、「高麗山」だということがわかりました。
大磯駅から山のそばをぐるりと歩き、水道山公園がありますからそこに立ち寄って花水木川ぞいに歩いて、最初の川合で北西から流れ込む名前がわからない川沿いにとりあえず新幹線の高架橋まで歩いてみよう。
体力が持てば、そのまま金目川沿いを歩いて秦野まで行ってみよう。
散歩の記録には残していなかったのですが、湧水がたくさんある秦野市も歩いたことがありました。
秦野市のあたりを流れているのが金目川だとその時に知り、いつか川沿いに歩いてみたいと思っていました。
壮大な計画が出来ました。
ということで、3月下旬に出かけてみました。
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