新生児のあれこれ 44 <赤ちゃんとペット>

久しぶりの「新生児のあれこれ」です。


らばQというサイトの「ママにさわっちゃダメ!・・・妊婦のお腹を守る犬(動画)」を観て、ペットのいる家には「赤ちゃんがやってきた!」というほのぼのしたエピソードがたくさんあるのだろうなと笑ってしまいました。


日々、妊産婦さんと接していて、おもしろいなと感じたことがあります。
それは、ペットを飼っている方は初産婦さんでも、まるで経産婦さんのような行動や心理状態になるような印象があることです。


たとえば、ペットがまだ小さいうちから一日に何度も餌をあげて育てた経験やペットが病気になって看病をしたことがある方は、初産でもあの不眠不休の新生児に付き合うことも苦ではないようです。


「ペットが大変だった頃に比べれば、新生児の方が楽です」とまでおっしゃる方もいました。
聴いたら、なんでも事故にあった野良猫を拾って獣医さんで手術を受けさせ、その後自宅に引き取って世話をしたそうです。
「時間ごとに導尿をしていました」と。
わー、まるで訪問看護のような世界です。



ペットと暮らすことで誰かをずっと見守り世話をするという経験値がぐんと増えることで、新生児の世話へのハードルを下げているような印象を受けます。


またお産で入院中でも、ペットがいる初産婦さんはまるで上の子のことが気になって仕方がない経産婦さんのようです。
「私がいなくてあの子(ペット)が淋しがっているのではないかと・・・」と。



数年前までは自治体の新生児訪問をしていたので、ご自宅でペットを飼っている方を訪問することも多くありました。
犬やネコ、鳥、ハムスターが一般的だったでしょうか。
さすがにへびが家族の一員という家にはまだ出会っていませんが。


一匹だけのところもあれば、何匹、何種類もいる家庭もありました。
ケージ飼いの方もいれば、家中、好きなようにペットが動き回っている家庭もありさまざまです。


新生児が我が家にやってきた時に、ペット自身はどんな変化があるのでしょう?
まだ年齢的に若い犬やネコは、興奮したり赤ちゃんへちょっかいを出しやすいような話をよく聞きました。


あるいは、飼い主の関心が自分に向いていないことを感じて、赤ちゃんに嫉妬したりすねたりする行動もあるようです。
本当にまるで二人目が生まれた時のような、「上の子」への関わり方の知識まで必要になりそうです。


もう少し年齢のいった犬やネコは、まるで自分が赤ちゃんを見守っていますというような行動をとっているかのような話があって、興味深かったです。



あの冒頭の犬は、生まれてきた赤ちゃんにどんな態度を示すのでしょうか。
また、お腹の中でずっと鳴き声を聴いてきた赤ちゃんは、犬を自分の兄・姉のように感じるのでしょうか。


赤ちゃんとペット、たくさんの話があるのでしょうね。






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