12月も中旬近くになると、店頭から柿が消え始めるので悲しいです。
秋から冬の初めにかけて、その年によっても嗜好が変わるのですが、リンゴばかり毎日食べ続ける年もあれば、柿だけを食べ続ける年があります。
今年は、無性に柿が食べたくてここ2ヶ月ぐらい、毎日食べていました。
子どもの頃の柿といえば地元で採れる細長い柿がほとんどでしたが、いつごろから現在のような平たい形の柿が主流になったのでしょうか?
それとともに、種無し柿に変化したのはいつごろなのでしょうか?
記憶があいまいです。
以前は柿に種があるのは当たり前で、切る時に種に当たると危なっかしく、食べる時にも思わず種を齧りそうになりましたが、今はそういう手間もなくなりました。
種の部分も実に置き換わったのでちょっとお得感もありますね。
たまに種がある柿にあたると、むしろ懐かしさを感じます。
農林水産省の「消費者の部屋」に「こどもそうだん」があって、「種(たね)がない柿(かき)があるのはどうしてですか」というQ&Aがありました。
果物(くだもの)は、ふつうおしべから花粉(かふん)が出て、めしべに受粉(じゅふん)して、実が大きくなります。しかし、柿の中でも受粉しなくても実が大きくなる品種(ひんしゅ)があります。これを単為結果(けっか)といいます。例えば平核無(ひらたねなし)や刀根早生(とねわせ)という品種です。
6〜7月ごろは小さな種のようなものがありますが、しだいに消えてしまいます。ただし、冷夏の年などには、ちいさな種が残ることがあります。温州(うんしゅう)みかんやバナナ、イチジクなども種がないのは同じわけです。
へーなるほど、と勉強になりました。
でも「単為結果」の知識の序の口にすぎないわけで、「わかる」というのにはほど遠いレベルですけれど。
<柿の種の黄金比>
今日のタイトルで、まずお菓子の方を思い浮かべる方の方が多いのかもしれません。
ええ、本題はそちらです。
11月に「マツコの知らない世界」で、柿の種の「ピーナッツとの黄金比」が1:4だか1:5という話題がありました。
落花生大好きな私としてはそれでは物足りなくて、別に購入したピーナッツを混ぜて「1:1」、いえ「2:1」ぐらいにまでしています。
ですから、あの「柿の種」の6パック入りにも「ピーナッツ:柿の種=1:1」以上の小袋を入れてくれたらうれしいのにと思っていたくらいです。
というたわいのない数字をその番組を見て思いついたのですが、黄金比という言葉が気になってWikipediaを検索してみたら、最初から数式の羅列で、数字が苦手な私はそっと閉じ・・・。
あ、でもその前に「関連項目」の「フィボナッチ数」が目に入りました。
ええ、もちろん全然わかりません。でもどこかで目にしたその言葉をもう少し知ってみたくて、リンク先のWikipediaを開きました。
で、また数式の羅列で・・・。
そこをすっ飛ばしながら、「その他の話題」という私にとっては「わかりやすい話」に目がいきました。
「フィボナッチ数は自然界の現象に数多く出現する」として、こんな例が挙げられています。
*花びらの数はフィボナッチ数であることが多い。
*植物の花や実に現れる螺旋の数もフィボナッチ数であることが多い。
*パイナップルの螺旋の数は時計回りは13、反時計回りは8になっている。
正確に観察を続けるからこそ、自然の法則性も数字になるのかとちょっと感動しました。
「柿の種」で検索していたら、「カキの種子数と種子の大きさとの関係」という論文がありました。
内容はよく理解できないのですが、こういう測定ひとつにも定義や方法があり、「ただひたすら観察するという原始的な方法」によって何かが明らかになるのですね。
たとえ自分が生きているうちではなくても。
あれ?
「柿の種」のピナーッツを増やして欲しいという話が、大層なことになってしまいました。
「数字のあれこれ」まとめはこちら。