地図を眺めていると、水戸と郡山を通り、そして都内へ戻ってくるのは簡単に一筆書き乗車券にできそうに見えます。
ところが、郡山の手前の安積永盛(あさかながもり)駅から水郡線と東北本線が並走しているので、この区間を通ると「片道切符」扱いにならないというトラップがありました。
よくよく全国の路線図を見ると、けっこうこういう場所があって、単純に一筆書きにならないようです。
今回の散歩では、一筆書き乗車券は無理そうだと計画段階であきらめました。
窓口で「この安積永盛から郡山の区間を通るので、一筆書きにはならないけれどそれでいいです」とあらかじめ伝えると、「安積永盛を経由して都内に戻る乗車券にしておきます。安積永盛と郡山間の運賃は、郡山駅の有人改札で清算すれば大丈夫です」と教えてくださいました。
なるほど、そういう手があるのですね。
みどりの窓口であらかじめ乗車券を購入しておくのは、お金の節約のためというよりも、その都度乗車券を購入する手間を省くためだったのですが、これからはもう少しレベルアップして、いかにして一筆書き乗車券にするかという楽しみが増えそうです。
*安積疏水をまわる準備の旅にしよう*
安積永盛から郡山までの運賃を払えば、あとは一筆書き乗車券1枚で行けることになったら、なんだか大船に乗った安心感が出てきました。
さて、安積疏水に関連した地域をいくつか回ってみたいと思いあれこれと読んでみたのですが、地図と照らし合わせてみても、どこに疎水が通っているかという全体像さえつかめません。
Wikipediaの「概要」に「安積原野を流れる五百川、藤田川、笹原川などの河川は流域面積が小さく」と書かれている箇所から、五百川を読むと以下のように書かれていました。
五百川上流部は猪苗代湖を水源とする安積疏水の水路として利用されている。用水は猪苗代湖北東岸の上戸取水口より取水し、奥羽山脈を沼上隧道で貫き五百川上流部に滝となって流下する。
五百川を地図で探すと、郡山より北側にある小さな河川でした。
これが安積疏水から導水された水が流れている川のようです。そして川を渡ると東北本線の五百川駅があります。
この川を見てみたい。
その周辺の安積原野と呼ばれていた地形の雰囲気がわかるかもしれない。
時刻表を調べると、水郡線が郡山に到着して9分後に東北本線の福島行きがあります。
郡山から五百川までは9分で到着、5分後には東北本線の郡山行きがあるので折り返し郡山に戻ることができそうです。
郡山に再び到着するのが13時ごろですから、まだまだ時間があります。
昼食をとって、それから麓山(はやま)公園と郡山歴史資料館へ行き、時間があれば郡山市内にいくつかある池を回ってみよう。
16時ごろに東北本線に乗って、白河駅に降りて小峰城から阿武隈川の流れをみて、そのあとは、いつも東北新幹線で素通りしていた地域を東北本線、宇都宮線を乗り継ぎながら都内へ戻る。
計画が出来上がったのでした。
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