散歩をする 381 ツルボを探しに一筆書きで西へ

今年は11月に入っても20度を超える日があってまだどこかでツルボが咲いているのではないかと期待してしまいそうですが、秋がどんどんと深まってきました。

8月下旬にツルボが咲いている場所を訪ねて西へと向かったのですが、3か月遅れでようやくその記録を書き始めます。

 

昨年8月に緊急事態宣言解除が延期になって涙をのんで諦めた計画を実行しました。開花期間が8月から10月と幅広く、その地域でいつ咲くのかも情報がないのですが、8月下旬ならなんとか見ることができるだろうと思って出かけましたが、まさかの1本も見ることができないという惨敗の結果でした。

 

その場所は奈良県にあります。

 

一昨年7月に、琵琶湖から流れる水が大阪湾に流れ込む淀川放水路を訪ね、奈良へ出て大和川、猿沢池や荒池を歩き、木曽三川の中流域を訪ねました。

その時に奈良盆地に溜池が多いのはいにしえより水に乏しい土地柄であることを知り、いつかこの溜池を回ってみようと思っていました。

 

ツルボを見て、溜池を回ってそこからの水路と水田地帯に稲穂が輝く風景を見てみようという計画です。

 

京都経由で奈良に行くのではなく、せっかくだから四日市から関西本線で奈良へと行ってみよう。せっかくならそのまま欲張って琵琶湖西岸から北陸本線で金沢へ出て北陸新幹線で戻るという一筆書き乗車券にしてみようと思いつきました。

 

久しぶりの琵琶湖や北陸の風景を見たいということもありましたが、今年は8月3日から4日にかけて東北から北陸にかけて「経験したことがない大雨」で各地に大きな被害が出て、2年前に北陸本線に乗ったときに印象に残った今庄のあたりでの洪水のために北陸本線が運休になりました。8月11日に北陸本線は復旧しましたが、周囲の住宅は土砂が流れ込んだため厳しい状況がニュースで伝えられていました。

 

いにしへから水が足りずに困窮し、水が多ければ災害になり、植物の開花の予想ひとつとっても人は無力なものだと思う一泊二日の散歩でした。

しばらく「ツルボを探しに西へ」向かった記録が続きます。

 

 

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