散歩をする 157 幻の水郷線

1月の寒い日に水戸を散歩した時は、鹿島を回って大洗線で行きました。

水戸駅で目にした在来線名に、いつかは乗ってみたいと思って半年が過ぎました。

水戸を出ると最初は那珂川を渡り、そして久慈川に沿って山あいを進み、郡山まで通っています。

川を眺めながらの旅ができそうです。

 

半年前はまだ、都内近郊の散歩から少し遠出をするようになったばかりの頃で、水戸はとても遠く感じていましたから、さらに福島までと考えると一大決心が必要でした。

ところがなんだかそのあと、勢いがついて、南紀を周り、八郎潟へ行き、そして北上川まで見に行ってしまったら、福島が近く感じるようになりました。

 

そうだ、あの路線に乗ってみようと地図を眺めると、久慈川との分水嶺を越えるとあの何度も越えた阿武隈川中流を見ることができそうです。

川三昧の旅で、なんと素敵でしょうか。

その路線の旅は3時間ぐらいのようですが、途中下車してもいいしと、何度も地図を見ていました。

 

水戸までは今回は常磐線の特急に乗って朝一番に到着して、待ち時間があれば水戸城あたりから那珂川を見て、そしてその路線に乗り込もう。

わくわくしながら散歩のスケジュールを立てて検索したのですが、エラーになってしまいます。

 

ああ、なんと。

「水郷線」と見間違ったのは、水郡線でした。

そりゃあそうですね。水戸と郡山を結ぶのですから。

 

「郡山」といえば小学生の頃、同級生が「今度引っ越すのは『こおりやま』」と聞いて、皆んなで「氷の山なの?そんな寒いところに行くなんて大変だね」と勘違いしたことを思い出してしまいます。

 

勘違いから始まった散歩でしたが、水郷の美しい風景が続いていました。

そして新田開発や開拓の歴史についても、また世界が広がるルートになりました。

 

 

 

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