世界はひろいな  52 採掘場のある地域

東海道新幹線で久しぶりに関西方面へ出かけたのは、一昨年岡山を訪ねた時でした。よくよく考えると二十数年ぶりです。

ただ、車窓の風景は記憶にあるものと変わらない場所も多くて、とても懐かしく感じました。

 

名古屋を過ぎたあたりで、ふと遠目に山が白い場所があるのに気づきました。

どうやら採掘場のようです。

東海道新幹線は岐阜の南側を通っていますから、そこから北側の山にあるその場所が見えるのですから、けっこう大きな採掘場のようです。

それ以降、何度か東海道新幹線に乗るようになって、いつもその辺りを通過する時には見逃さないように眺めていました。

 

今回、東海道本線に乗る計画を立てた時に、その採掘場をもう少し近くに見ることができそうという期待もありました。実際に、垂井駅を出るとその場所にぐんと近づき、大垣に着くまで方向を変えながら見ることができました。

そして揖斐川に沿って養老鉄道に乗った時には東側からも見ることができました。

 

「大垣、採掘場」で検索するとすぐに山の名前がわかりました。

金生山だそうです。

 

この日はよく晴れていたので、醒ヶ井駅のあたりからしばらく伊吹山も見えました。

Wikipediaの金生山の「地理」を読むと、この辺りは伊吹山から連続しているようです。

北西の池田山から続く山域(池田山塊)の南東端に位置する。西には同様に石灰岩鉱山(伊吹鉱山)がある伊吹山があり、東山麓揖斐川の支流である杭瀬川が流れ、国道417号が通る。南西には垂井町の市街地を挟んで南宮山が対峙している。南山麓を「金生山産業道路」が通り、その南側には岐阜県道216号赤坂垂井線(旧中山道)が通る。

 

江戸時代から採掘が行われているようです。

良質な石灰岩、大理石があることから、江戸時代より採掘が行われている。美野国赤坂の「美濃灰」、武蔵国青梅成木の「武州灰」下野国葛生の「野州灰」と並び、左官用石灰として江戸初期の石灰石焼成黎明期から供給されていた。

 

石灰石焼成黎明期」、どんな時代の雰囲気だったのでしょうか。

 

私自身は採掘場のある地域で暮らしたことがないので、そういう産業や街の歴史は知らないままでした。今後、散歩で通りかかったら是非、資料館などを見逃さないようにしようと思ったのでした。

 

 

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