食べるということ 60 「こどものグルメ」

孤独のグルメ」はまだかなと思っていたら、「こどものグルメ」が放送されました。

漫画は知らなかったのですが楽しみにして、録画しておきました。きっと、ゴクリと食べたくなるだろうなと。

 

「おにぎりは何が好き?」という他愛のない会話から始まり、「鮭!」「焼きおにぎり!」というところで、「私は断然、焼きたらこ!!!!」と心の中で参加したのですが、そこからどんなドラマになるのだろうと思っていました。

おにぎりの焼き方も三角おにぎりではなく、平べったく伸ばして、しかも最初はまな板にくっついてしまって失敗。

オーブントースターに入れた後は、醤油のかけ方、焼き加減、「こうすればおいしくなるかな」と想像している楽しさが伝わってきました。

 

できあがった「焼きおにぎり」は、大人が想像するものとは別の形だけれど、最高に美味しいだろうなと、ちょっとこども時代を思い出しました。

半世紀以上前ですけれど。

 

主人公の杏ちゃんは小学4年生の設定ですが、同じ頃、私にも「こどものグルメ」がありました。

魚肉ソーセージを斜め2cmほどに切って、フライパンにたっぷりと油を入れて、両面をカリカリに焼いたものです。

タンパク質が足りないよと言われた時代から10数年後、魚肉ソーセージは時々食卓にのっていました。

 

今でも不思議とその光景をよく思い出すのですが、このドラマに重なりました。

1cmでも3cmでもダメで、2cmぐらいの厚さで、そして表面が茶色になるぐらいじっくりと焼くのです。

それがあれば、他におかずがなくても大丈夫なくらい、繰り返し作っていました。

 

杏ちゃんと少し違うのは、小学4年生の頃は時々、母に代わって食事作りをしていました。

当時は「女の子だから料理ができないと」という理由でしたが、こんな食事でも怒られることなく両親は喜んで食べてくれていたのだと、思い出しました。

 

ドラマでは、きれいに焼きあがった餃子をわざと皮と餡に分けたり、熱々の美味しそうなうどんを冷ましてから食べたりするシーンがありました。

あれも、ふと、こども時代を思い出しましたね。

私は熱々のおでんと炊きたてのご飯を別々に食べることよりも、さめたご飯におでんの汁をかけるのが大好きでした。

 

音楽はスクリーントーンズのみなさんが担当されていて、穏やかな音楽がこどもの冒険を見守っているような安心感がありました。

初めてライブを聴きに行った1月以降、ドラマが立体的に見えるようになりました。

 

 

続編と、そして「孤独のグルメseason9」が実現するといいですね。

 

 

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