人が水の中から出て初めて啼いて呼吸を始める時から、私の仕事は「初めて○○をする」ことを見守っている仕事だなあと思うこのごろです。
初めて熱を計られたり、服を着せてもらったり、あるいはうんちをした時とか、すべての行動が「初めて」なのですものね。
「初めての食事」もそうです。
新生児の場合、「授乳」と呼ばれますが。
私もこんな感じで食べることの始まりがあって、それ以降、半世紀以上も食べることを続けているのですから、ちょっと気が遠くなりそうになります。
人間にとっての最初の食事の行動ともいえる「授乳」はそれほど国や個人で大差がないのに、徐々に「食べること」に関わる経験は複雑多岐になって、さまざまな好みや決まりごと、あるいはタブーなどができていくこともおもしろいものですね。
「食べること」について思いついたことを書いたものです。
1. 食べものの記憶
2. 「食育」ってなんだろう
3. こどもがひとりで食べる
4. 自分の中の変なこだわり
5. おいしそうに食べる
6. 同じものばかりを食べること
7. 食べもののにおいと感情
8. 体調が悪い時の食事
9. 味覚の東西南北差
10. 食べるために必要な時間
11. 体によい食べ方
12. 夜は軽く、家で料理をしない
13. 食べてすぐ寝て牛になりたい
14. 山羊を食べる
15. 記憶や思いでが味覚の一部になる
16. 中華料理と豆豉
17. 女性が一人で食べる
18. こうきたか
19. 女性はどこで食べてきたか
20. 呪術的なものから解放される
21. ご飯の食べ方
22. 神がよしとされた生物から食べ物になるまで
23. そこで採れたもので作る
24. 女性が一人で飲む
25. おなかを満たすから栄養へ
26. 食事とサプリメント
27. 干し魚
28. 魚の食べ方
29. アナゴとウナギ
30. 食べられるかどうか
31. それは誰のものなのか
32. アミの塩辛
33. 「戦地で食べたビーフン」
34. コンビニのイートイン
35. あく
36. 列車の中で食べる
37. ママカリ
38. 食べ物が国境を越える
39. 「孤独のグルメ」
40. 枝豆とカレー
41. 親子丼
42. 北陸で食べたもの
43. 北陸で食べ忘れたもの!
44. 災害時にも食べる
45. 駅そば
46. はらこ飯
47. 漁港で食べる
48. 「アイリッシュ・スプーン」
49. 淡水魚を食べる
50. 春先まで柿を食べる
51. 無心に食べる
52. 生演奏を聴きながら
53. 工夫する
54. とり天
55. 貝を食べる
56. 貝を運び保存する
57. 柿の葉寿司ととり天そば
58. 奈良漬
59. 食べ物はどのように広がっていくのか
60. 「こどものグルメ」
61. おにぎりが楽しい
62. 北陸道で食べたもの
63. 「弱っていても腹は減る」
64. 「会食」とは日常的な言葉なのか
65. 散歩の記憶を味わう
66. 黄ニラと鰆
67. 魚屋さんの魚料理
68. 炭で焼いて食べる
69. 棊子麺
70. 離乳するための食事
71. キャベツの千切り
72. 水音を聴きながら深大寺蕎麦をいただく
73. なす
74. 「干拓地の食べ物」
75. アジフライ
76. 旅先での食事
77. ヒトが呑まれるもの
78. 八戸のはっと汁
79. 南部煎餅
80. 揖保乃糸
81. 長崎ちゃんぽんと長崎ちゃんめん
82. 焼き魚
83. とり天とチキン南蛮
84. 素麺発祥の地で食べる
85. うどんの東西南北差
86. 生玉ねぎの伏兵
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