3月末、よく晴れて春というより初夏のような陽射しの中、松戸駅で降りて歩き始めました。
松戸市役所の北側に新京成線が通っていて、その反対側に金山神社があるので、まずそこを目指しました。
松戸市役所は少し小高いところにあって、その間の細い道の先に反対側の金山神社へ行く道があるだろうと適当に歩いたら、なんと市役所の敷地で行き止まりになってしまいました。
後戻りして市役所の前を通り、新京成線の踏切に向かいましたが、これだけでも結構なアップダウンで、目の前にある小高い場所の金山神社を訪ねる気力を失いました。
まずは最初の目的地である雷電神社を目指しました。
なぜかWikipediaの雷電神社にはこの松戸の神社は書かれていません。
踏切を渡ると、右手に小高い場所の森が見えてきました。
その参道の少し手前に、「竹が花雷電湧水」という表示があり、そちらへまず寄ってみました。
*竹が花雷電湧水*
その小高い場所のふもとのビルの間の駐車場に、小さな池がありました。
竹が花雷電湧水
かつて、松戸市には多くの湧水があり、生活用水や農業用水などとして身近に利用されて、その水は市内の河川に清らかな流れをもたらしていました。
しかし、都市化の進展により雨水が地下にしみ込みにくい状態になり、湧水は減少、枯渇しています。
このように市街地に現在でも起こっている湧水は、うるおいとやすらぎのある水辺空間であるとともに、市内の河川の水源としても大きな役割を果たしています。
これからも、このような貴重な湧水を守り、身近な自然を大切にしましょう。
小さな池で、どこから湧き上がってくるのかわからないほど水面は静かでしたが、少しずつ流れているようです。
この湧水を見ることができただけでも、散歩にきたかいがありました。
雷電神社の参道に入ると、水の音が聞こえてきます。
長い参道の途中に、貯水池のような場所がありました。
そこから見上げるような階段を登ると、小さなな祠が建っていました。
近所の方でしょうか、小さなお孫さんと一緒に参拝にいらっしゃっていました。
境内にも説明書きがありませんでしたが、小高い場所の鎮守の森では涼やかな風が吹いて、なんとも静かな場所でした。
散歩の出だしから道を間違えたり、アップダウンのある松戸の街を急に暑くなった日に歩くのは大変かなと少し気持ちが削がれていたのですが、俄然、この街の水のある場所をあちこちと見てみたくなりました。
「水の神様を訪ねる」まとめはこちら。