米のあれこれ 29 児島湾干拓資料室

あっという間に岡山に到着し、駅前から10時に出発する両備バス・玉野渋川特急線に乗りました。

都内は雨だったのに、岡山は快晴の真夏のような日射しです。

 

この路線は2018年に乗っていて2回目なので、沿線の広い平地の風景も記憶があります。30分ほどで、児島湾締切堤防を越えた所にある甲浦郵便局前バス停に到着しました。

甲浦は「こううら」と読むのか念のため検索したのですが、この地域の読み仮名は見つからず、高知に甲浦と書いて「かんのうら」と読む場所があるようです。日本語、難しいですね。

 

バス停から一旦、岡山市方面へ締切堤防沿いの遊歩道を戻ると、児島湾干拓資料室がある建物がありました。

1階が資料室になっているのですが、自由に出入りしてよいようです。スタッフの方も来館者もいなくて、室内の電気も来館者がつけるようになっているのか真っ暗です。本当に入っていいのかなとためらいながら点灯すると、目の前にはたくさんの展示物がありました。

 

「空からみた児島湾」「児島湾干拓の概要」「児島湾干拓と児島湾締切堤防」「周辺農業農村整備事業概要」「国営干拓事業一覧図」「記念碑・堤防」「干拓400年の歴史」「児島湾とその周辺地域の時代別干拓」「旧樋門・井戸跡」「年表」「干拓の工法」「児島湾干拓地の『土地と水』を守る事業について」

 

特に、干拓の行われた時代別に色分けされた地図と干拓地に張り巡らされている用水路の地図に、ああこういう全体図を探していた!と写真を撮らせてもらいました。

 

 

最初のパネルを読むと、これまで訪ねた干拓地の風景が思い出されました。

 

ごあいさつ 

 

 岡山平野の大部分は、古くから干拓によって造成された土地です。そこには、海に土地を拓いた人々の苦難と喜びの歴史が刻まれています。

 軟弱地盤や潮とたたかいながら堤防を築く技術、悲しい人柱の話、農業を営むために水を求める苦労、そして新しい農地での収穫の喜び・・・。

 こうした人々の歴史を伝える記録や資料も散逸しつつあります。「児島湾中央管理事務所」新設を機に資料の収集、保存と同時に、これをできるだけ多くの人々にご覧いただくために本「干拓資料室」を設けました。

 まだまだ不備ではありますが、今後充実に努めたいと考えておりますので、みなさまのご理解、ご協力をお願いいたします。

 なお、資料室開設にあたりまして、重要な資料や写真等を提供してくださいました方々にお礼を申し上げます。

 

 中国四国農政局児島湾周辺土地改良建設事務所

 

 

いよいよ、祖父の田んぼの歴史を知ることができそうです。

 

 

 

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