地図にも載っていない水路を見つけたので大満足で、予定より早く金沢駅に戻りました。
そうだ治部煮を食べようと思い立ち、駅ビルの中をぐるりと回ってみました。
ちょっと高級そうな和食のお店で発見。
ここであきらめたら二度目の幻の治部煮になってしまいますから、えいっと入りました。
海老とはすのしんじょ、お刺身、ご飯と汁物のセットです。
素敵なお椀に入った治部煮の蓋をそっとあけました。これこれ。高校生の修学旅行にしてはこんな高級な食事を食べさせてくれるなんて、金沢はなんとすごいところだろうと思ったことが蘇ってきました。
今回は本当の鴨肉でした。
修学旅行では高校生だから鴨肉ではなく鶏肉だったのではないかと思っていましたが、あれこれと思い返すと鶏肉を日常的に食べることができるようになったのも1970年代ですから、やはりご馳走だと感じたのでしょう。
お昼ご飯も抜きだったのでお腹は空いていましたが、ちょっと疲れていたので食べきれないかもしれないという不安が嘘のように、あっという間に食べ終わりました。
ふだんの食事に比べてもあっさりした味付けや調理法ですが、ずっとご馳走として受け継がれるのに何か惹きつけられる味ですね。
20代の頃は料理することが好きだったので、時々自分で治部煮を作っていました。
その時にはなかなかの再現性と思っていましたが、こうして食べてみると全然違いますね。
なんだかすごいなあと満足しながら、16時48分のかがやき512号に乗って帰りの途につきました。
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