記録のあれこれ 47 日常から非日常、そして日常へ

台風19号の荒れ狂う中の勤務は本当に緊張しました。

 

雨風が収まってもそのあと時間差で川が増水したり、遠い場所でも川はあちこちから水を集めつながっていますから、何が起こるか想像もつきませんでした。

そんなさなかに千葉を震源とする地震まであり、頭の中は最悪のことを常に考えながら、入院中のお母さんと赤ちゃんの不安が少しでも減るようにしょっちゅう見回りをしました。

 

次第に被害の状況が伝えられ、その地域の医療機関介護施設の方々はどうしていらっしゃるのだろう、少し雨雲の流れが違えば、あのニュースに私たちが映っていることになるのだと、今までの仕事の中でも最もといってよいほどの緊張でした。

 

無事に仕事が終わるとぐったりで、今度は列車が動き出すまでは帰宅できないと思っていたら、ほとんどの路線が次々と運転再開してくださっていたので、少し迂回しながら自宅にたどり着きました。

スーパーもきっと今日は午後からだろうと思っていたら、開店してくださっています。

温かいお惣菜を買って、電気も水道もガスも通常通りの我が家に戻りました。

 

「日常」という言葉は、看護でも「日常生活動作」などよく使う言葉ですが、その意味を本当に理解するのは、一生のうちにそう多くない体験からなのかもしれませんね。

 

 

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