水のあれこれ 156 アイルランドの水害

アイルランドでは短時間でやむような雨の日が多く、1年中緑が広がるため『#エメラルドの島』という愛称で知られています」という、アイルランド大使館のtweetがありました。

20代の頃から郷愁のような気持ちを感じ続けているアイルランドですが、そういえばほとんどその気候風土について知らなかったと思いました。

 

アイルランドの雨はどんな感じなのだろう、日本みたいに水害はないのかなと思って検索したら、真っ先に「前代未聞の大洪水...」という記事が出てきました。

アイルランド公認ナショナル・ツアーガイドをされているという「ナオコガイドのアイルランド日記」の、ちょうど1年ほど前の記事でした。

2019/11/25 

 

先週よりアイルランドの南部・西部で、かつてない大変な洪水の影響が出ています。被害は内陸部のシャノン川沿岸部へも広がっており、今日までのところ、全国で600件の民家がダメージを受け、住民が被害を余儀無くされています。

今日は用事があってスライゴ(sligo)の近くまで出かけて行ったのですが、途中あちらこちらで水浸し状態、もしくは川が氾濫していました。

キャリックオンシャノン(Carrick-on-shannon,   Co.  Roscommon)では、シャノン川が溢れて道路が反面水浸しに...

帰り道にボイル(Boyle,  Co. Roscommon)に立ち寄ったのですが、町中を流れるボイル川が今にもあふれそうになっていました。

川の流れも激しく、落ちたらひとたまりもない感じ。川沿いのいつも立ち寄るカフェへ行こうとしたら、水浸しで行き着けませんでした...

アイルランドは普段は台風も地震もない、災害フリーの国ですが、時々集中豪雨によってダメージを受けてしまうんですよね...。

今回の洪水は前代未聞のひどさ。週末にかけてまだまだ雨の予報が出ていますので心配です。

これ以上被害が広がらないよう、そして避難している皆さんが一刻も早く通常の生活に戻れるよう願うばかりです。

 

今年9月2日にも洪水があったようで、「アイルランドのクリフデンでも洪水」という動画が公開されていていました。

さらに2月にイギリス全土を襲った「キアラ」という暴風雨の影響が、北アイルランドにもあったようです。

2017年10月17日は「異例のハリケーンアイルランドを直撃、3人死亡。停電も拡大」(AFP通信)があったようですし、2015年にはストーム・デズモンドでイギリスとアイルランドに広範囲な被害をもたらしたニュースもありました。

 

水害がまったくないわけではなさそうですが、アイルランドの気候を説明したいろいろなサイトを見ても、「雨が少ない」「雨が長く降り続くことはない」という表現が多いようです。

 

Wikipediaの「アイルランド」では、「西部は湿度が高く、特に晩秋から冬にかけて大西洋の暴風雨に見舞われやすい」と書かれていました。

日本の初夏から秋にかけての台風シーズンとは違って、真冬ですから寒さが大変そうですね。

アイルランドでは、どんな防災対策が取られているのでしょうか。

これからもっと気にしてみようと思いました。

 

 

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