世界はひろいな  53 アイルランドの妄想の旅

アイルランド大使館のtweetに、「DUBLIN TO WEXFORD」という57秒の短い動画がありました。

まもなく、ダブリン発ウェックスフォード行きの列車が発車します。乗客になったつもりで、アイルランドの車窓から見える風景をのんびりと眺めて見ませんか。

 

ゆっくりと駅のホームが遠ざかり市街地を抜けると、牧草地がひろがり、川や海や丘陵地帯、そして首都から離れた小さな古い街などが映し出されています。

まるで列車でちょっと遠出をする時の気持ちがよみがえってくる映像です。

日本国内も沿線の風景は美しい場所が多いですし、航空写真をみると長い時間をかけて作られた田園風景がパッチワークのように、全国津々浦々に広がっています。

最近は国内の風景も捨てたもんじゃあないと見直すこともしばしばですが、アイルランドのこの風景にはかなわないなと思いながら、動画を繰り返し見ています。

 

アイルランド大使館のtweetに載る写真や動画はいつも、なんというのか、どの場所も「生活が絵になる」とでもいうのでしょうか。

まるで、観光用のパンフレットのように美しくみえます。

まあ宣伝用で、現実の生活のごちゃごちゃした風景は切り取られているのだろうなと思っていました。

でも、日本だとちょっと無粋な工場や港湾さえ、アイルランドのそれは絵のようです。

何が違うのでしょうか。

 

そういえばアイルランド航空写真で見たことがなかったと思い、マップを眺めました。

 

首都ダブリンには住宅が多いのですが、数キロも離れるとじきに牧草地や農場らしき場所がパッチワークのように広がっています。

日本なら少し郊外に出ると雑木林や山岳地帯に入るのですが、もっとも高い場所でも1000m台のアイルランドでは丘陵地帯が広がっています。

そして時間をかけて全土を見てみたのですが、手が入っていない場所がないのではないかと思うほど、どこもパッチワーク状に農場や牧草地が広がっている航空写真に息をのみました。

 

 

北海道ぐらいの国土に、北海道よりも少ない人口492万人が暮らしているようですが、この「原野」がなさそうなくらいな田園風景に覆われているのですが、絵画のようでもあり、とても美しい自然豊かな場所にも見えます。

どんな生活をしているのだろう。

それにしても、これだからヘビがいないこともわかったのかなと想像するほど、全土が開墾し尽くされているように見えました。

 

 

いつかアイルランドの川や海をひたすら眺める散歩をしてみたいものです。

最後の更新かもしれないパスポートで、最初に行く国がアイルランドだといいな。

まあしばらくは妄想の旅になりそうですが。

 

 

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