馬淵(まべち)川のそばを歩くのに、一戸にしようか、二戸にしようかと計画の段階で悩みました。
どちらも馬淵川が蛇行し、そのそばに街が長細くあります。どちらも歩いてみたかったのですが、川べりにある馬淵川公園に目がとまりました。
対岸には岩屋観音堂、呑香観音堂、大作神社そして九戸城跡などがあり、そこをぐるりと回って時間があれば馬仙峡の近くまでいけそうと計画しました。
11時24分にIGRいわて銀河鉄道二戸駅に到着して、13時19分の列車まで2時間弱あります。
お昼ご飯も食べられそうな余裕の計画、のはずでした。
*二戸駅から馬淵川公園へ*
地図だけで決めた場所でしたが、計画の段階ではなぜか川だけを追っていたので、到着して初めて新幹線駅だったことに気づきました。散歩をしながら通過する新幹線を見ることができそうです。
二戸駅に到着した時には、ぱらつく程度の雨になっていました。
少し離れた対岸の馬仙峡が見えました。
馬淵川の方向をみると、深い淵のような場所を川が流れているようで、対岸の街がまるで地つづきのようによく見えます。
駅から左手に曲がって、しばらく道なりに歩きます。
まっすぐな道に沿って周囲の家や建物は新しく、対岸をみると昔の家が多いように見えます。
まるで「世界ふれあい街歩き」の新市街と旧市街のようです。
まっすぐな道は車の交通量も多く、対岸の曲がった道の方を歩けば良かったかなと思いましたが、時々そばを通過する新幹線に励まされて歩きました。
途中、かつては分娩を取り扱っていらっしゃったのだろうと思う産婦人科医院がありました。対岸にも産婦人科医院があるようです。
県北部の産婦人科医療の歴史はどんな感じだったのでしょう。
ところどころ畑があり、やはりここも真っ黒な土でした。全国、田畑と言っても本当に色々な土の色がありますね。そこから同じように美味しい野菜ができるのですから不思議です。
地図では馬淵公園まで徒歩15分ぐらいだと思ったのですが、案外時間がかかりました。
馬淵川のすぐそばまで、河畔には広くて美しく整備された公園がありました。
Wikipediaの馬淵川では「危険な川」と書かれていたので、どんな激しい流れだろうと思っていたのですが、むしろその写真のようにゆったりと二戸では流れていました。
*馬淵川沿いの遊歩道を歩く*
計画では橋を渡って右岸側を歩く予定でしたが、お腹も空いたしお昼ご飯の時間を考えると引き返した方が良さそうです。
河岸は公園よりも高い場所で、そこに市街地が広がっています。
その崖のような場所のぎりぎりのところに、遊歩道が整備されていることに気づきました。
紅葉の中、馬淵川の静かな流れを眺めながら遊歩道を独り占めして歩きました。
途中、「中曽根遺跡」の説明板があり、縄文時代からこの辺りで人が暮らしていたことが書かれていました。
新幹線駅もあるので二戸駅は真新しく、レストランもあったのですがちょうどお昼時で満員。
それなら空腹にも負けずに対岸を歩けばよかったとちょっと後悔しながら、物産店で岩手県のお漬物を購入して新幹線を眺めながら列車を待ちました。
馬淵川は美しい流れで、二戸も落ち着いた美しい街でした。
10月下旬、寒さもそれほどでもないと思いましたが、極寒期にはマイナス6度ぐらいになるようですね。
馬淵川のそばには氷柱ができるようです。
「散歩をする」まとめはこちら。