小金がまわる 14 散歩で散財する

節分の季節ということもあって、成田山新勝寺の話題が多い時期でした。

今年はとりわけ成田山新勝寺に反応したのは、香取海を回る時に参道を歩いたからでした。特に「アド街ック天国」では、「あ、あのお店の前を歩いた」と記憶が蘇ってきて懐かしさを感じました。

一度訪れると、日本国内だけでなく世界中どこでもなんだか親しみを感じますね。

これも散歩の醍醐味です。

 

列車の時間まちで参道を歩いた時に、ふらりと立ち寄ったお店で購入したものが「アド街ック天国」の中で紹介されていました。

ピーナッツ味噌で、番組の中ではピーナッツハニーと呼ばれていました。

子どもの頃から馴染みのあるピーナッツ味噌で、カロリーを気にしながらも時々買っています。いつ頃からこのピーナッツ味噌があるのだろうと思ったら、製品化されたのはここ60年ほどのようです。日出味噌醸造元のHPにこんなことが書かれていました。

そもそも、このピーナッツ味噌は、落花生の産地である千葉・茨城辺りの郷土料理で、商品にならない規格外の落花生を食べるために、落花生農家の人たちが、炒った落花生に味噌と砂糖をからめて作ったのが始まりと言われています。当時、これら地域では知られていたものの、そのほかの地域ではほとんど知られておらず、足助もその時食べたのが初めてでした。

 

足助さんという営業マンが社長に食べさせたところ、ふだん何に対しても文句をつける社長が「うまい」と 言ったことで商品化が始まったそうです。

そして「みそピー」という名をつけ、販売を始めたのが昭和36年6月のこと。まずは半切り一斗缶(10kg)に入れての販売から始まりました。

 

製品化されたピーナッツ味噌は、私の人生と同じくらいのながさのようです。

 

その成田山新勝寺の参道で購入したのは、小さな個別包装が20個ぐらい袋詰めになったもので、これは慌てて食べなくても保存性があって助かると購入したのでした。

アド街ック天国によると、そうした個別包装のピーナッツ味噌は千葉県では給食で馴染みのあるものだそうです。

ところ変われば品変わるで、面白いですね。

散歩で出会った地域や物についてのトリビアが増えることも、散歩の楽しみです。

 

 最近、ふらりと散歩をしている途中で、けっこう散財するようになりました。

その地域でしか食べられないようなものとか、あるいは書店に立ち寄ってその地域の郷土史とか写真集とかです。

ふだんの生活では相変わらず三度悩んだら購入の法則性があるのですが、散歩ではもう二度と出会わないかもしれないと即決しています。

 

ただ、散歩の序盤から荷物が重くなるのが難点ですね。

成田山でもつい地酒に手が出そうになったのですが、ぐっとこらえてお店を出たのでした。

 

 

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