「小金がまわる」まとめ

私が小学生になった1960年代半ば、ラーメン一杯がまだ100円の時代でした。
子ども向けの駄菓子になると5円とかだったと思います。
それも父親の給料に比べれば決して安いわけではありませんでしたが。


小学生から高校生まではお小遣いとお年玉をもらい、貯金箱の中身を時々数えては貯蓄の喜びも味わいました。
まあ、貯まっても数千円ぐらいでしたが、当時の子どもにとっては大金でした。


就職してからはきちんと現金収入があったのに、服とか友人と食べたり飲んだりということで消費され、あまり貯金は増えませんでした。
「アリとキリギリス」の話はいつも心の中にあったのですが、まだまだ20代というのは何とかなると思うものですね。


帰国後のためにギリギリの貯金を残して、東南アジアに住むようになった私は、いきなり日本円の10分の1以下の貨幣価値から、まるで私自身が大金持ちになったような感覚にあやうく陥るところでした。


少しずつ現地の人たちの生活が見えて来た時に、現金収入の少なさと、どうやってその金額で家族何人もの人が生きて行けるのだろうと困惑することばかりでした。
現金収入と支出が全く合わないのに、人間というのは生きていかなければいけないし、そして暮らしているのです。


その時の戸惑いは、「小金がまわる 1」で書きました。
公務員の父の給与や私自身の給与と、雇用されて現金収入を基本として生きて来た私には知らない、現金だけではない世界がいろいろとあるのだと、



未だに経済は苦手で、自分の生活のレベルでしか理解できないままですが、私の生活や仕事から感じたお金について書いたものです。


1. 助産師の世界と小金がまわる世界
2. 小金が社会を支える・・・保険
3. 救済制度や補償精度
4. 空き家と居住費
5. 年金制度の始まりを支えた世代
6. 花を買わなくなった
7. 人の足になる
8. 情報がお金になる 
9. 終の住処にかかる費用
10. 看護賠償責任保険
11. 年金だけでは終の住処に入れないかもしれない
12. チリもつもれば大金
13. 高齢者のおこずかい制度
14. 散歩で散財する
15. 年金や保険は希望を持たせることが信用
16. 「金融リテラシーの向上」?
17. タクシーと金銭感覚
18. 数円で詐欺罪を犯すところだった
19. 軽減税率ってなんだろう
20. 散歩のお土産
21. 非常時と消費税
22. 通信費の割合が激増した
23. 「年間二十数億円のタバコ税が皆様の暮らしに役立っている」?
24. この世のあとの居場所の費用
25. 金利の移り変わりを思い出す
26. 蛸は身を食う
27. 献金
28. 搾り取られているような気がする
29. 無人販売
30. 「庶民」の旅行にかける費用
31. 「足は贅沢」