散歩をする  141 宮ヶ瀬ダムから城山ダムへ

相模川中流を歩いたあと、帰宅してから上流の地図を眺めました。

相模川の上流には城山ダムと津久井湖があり、さらに上流は中央本線に沿って相模湖があります。いつかそこも訪ねてみようとは思っていました。

 

津久井湖周辺を眺めているうちに、かなり近い場所にもう一つ大きなダムがあることに気づきました。 宮ヶ瀬ダムです。名前は聞いたことがあったのですが、どこにあるのかよくわかっていませんでした。

どの川を堰き止めたのだろうと川をたどっていくと中津川で、中流域で相模川に合流していました。

相模川にはいくつもの大きなダムがあるのだと、初めて知りました。

 

宮ヶ瀬ダムに行くには、小田急本厚木駅からバスで半原行きに乗れば近くまで行けるようです。

その半原のバス停を何気なくクリックしたら、津久井湖の近くの三ケ木行きのバスがありました。

三ケ木からは、頻繁に橋本駅行き行きのバスが出ていて、城山ダムの天端の上を通過するようです。

ダム天端を国道413号が通過しており、城山大橋とも呼ばれている。国道16号およびJR横浜線等の相模原市中心部へ通じる主要幹線道路となっている。ダムが幹線道路に使われる例は全国でも珍しい。(Wikipedia、「城山ダム」より)

 

あっさり、二つのダムを見て回るコースが決まりました。

 

*本厚木から半原へ*

 

小田急線の本厚木駅で降りるのは初めてでした。予想以上に大きな街で、バス停もたくさんあり、どの方面へ行くバスもすぐにいっぱいの乗客を乗せて発車していました。

市街地の人も交通量も多い地域をすぎると、10分ほどで相模川河岸段丘と思われる緩やかな上り坂で、少しずつ山の方へ入って行きます。

バス停では次々に人が降り、また乗って、「地方のバス路線は廃れて行く一方」というイメージが覆るようでした。

 

20分程で両側に山が迫るようになり、麦畑が広がり始めました。この辺りで私と一緒に本厚木駅から乗っていたもう一人の方が降りました。バス停のそばに認知症病院があり、もしかしたらご家族の面会かも知れません。ずっと車窓の風景を瞬きもしないで見続けていたのですが、ふと父のことを思い出して、しばらくは上の空になりました。

 

左手に中津川の支流の川があるようですが、急な斜面を降りていくのか、その川の姿を見ることはありませんでした。

 

平井山坂上という地名の通り、ここからは今度は下り坂になります。

つづら折りの道路の脇には古い寺社がいくつもあって、集落もまた結構大きな住宅がありました。どうやって生計を立てているのだろう。散歩をするととても気になります。

中津川の河原では、平日でしたが家族連れで、釣りやバーベキューなどで賑わっていました。

地図をながめていただけではわからない、日常の風景ですね。

 

*半原から津久井湖へ*

1時間ほどのバスの旅が終わり、半原に到着しました。

すぐに三ケ木行きのバスが来たので、残念ながら宮ヶ瀬ダム本体を見ることはできませんでした。

しばらくまたつづら折りの上り坂をバスが走ります。

相模原市に入った標識があるあたりから下り坂になり、津久井湖に向けて河岸段丘を緩やかに降りて、30分ほどで三ケ木に到着。

 

三ケ木から橋本行きのバスは、高校生で賑やかでした。

 

行く前に航空写真で見てはいたのですが、「ダムは人里離れた場所」というイメージを覆すほど、宮ヶ瀬ダムや城山ダム周辺は住宅街として開発された場所で、さらに三ケ木から橋本駅までは途切れることなく住宅街が広がっていていたことに驚きました。

 

山とダム湖周辺をちょっとしたハイキングのイメージで出発したのですが、湖の周辺に広がる都市を歩いた、そんな印象になりました。

 

 

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