10月1日は真夏を思わせる暑さでした。
日陰だと涼しい風があって秋を感じるのですが、陽射しを避けるものがない道を歩いていると、1時間ほどでちょっと頭がぼーっとしてくるような陽気でした。
ああちょっとひと休みして冷たいものを飲みたいと思っていたら、イートインのあるお店がありました。
暑さと疲れで頭がくらくらしながらお店に入り、アイスコーヒーと小さなお菓子を購入。
椅子に座って食べて元気が出てきたときに、目の前の張り紙に気がつきました。
「店内で召し上がる方は消費税10%です。購入前に声をかけてください」と。
そうだった!今日からでした。
父と散歩をしていた頃はしょっちゅう利用していたイートインでしたが、最近はすっかり使うこともなく、増税前の話題でこのイートインと持ち帰りの消費税の違いを耳にしてももはや自分のことではなくなっていました。
ウッと喉につかえながら慌ててレジに行って、「ごめんなさい。店内で食べることを言わなかったので8%で計算されていますよね。差額を払います」と店員さんに謝ったところ、「大丈夫です。次回、購入前に伝えてくだされば」とのことでした。
消費税増税の初日ではさまざまなトラブルが予想されるでしょうから、購入時には「店内ですか、持ち帰りですか」と積極的に聞かないようにしたり、8%で買ったお客がイートインにいても注意はしないようにとかお店側も対応していたのかもしれません。
金額にすれば3~4円ぐらいだと思いますが、罪悪感です。
検索していたら、法的責任も出てくるようなことが書かれていてびっくり。
今まできちんと税金を支払ってきたのに、消費税が上がってからも上がった分だけちゃんと払っていたのに、なんだか初めて犯罪を犯したような気分になりました。
散歩をしていると、コンビニやスーパーのイートインは盛況です。
杖や歩行カートを頼りに数mも休み休みゆっくり歩いているような高齢の方だと、買ったついでにそこで食事も休憩もとれる癒しの場なのだろうと思います。
イートインはいまや庶民の味方なのですから、「イートインは軽減税率(というか据え置き)です」としておいたら、もうちょっと増税に対する印象もよくなったかもしれないのに、なんだか作戦が下手ですよね。
このややこしい増税のために、お店の方々も対応が大変だろうなと初日に感じました。
そして数円に感じた罪悪感なのに、これからは所得税を上回る可能性があり、年末調整にも無関係な税金を取られていくことになるのかと思うとホント、憂鬱ですね。
「国の借金のために」「少子高齢化で財源がないから」、消費税は増税は仕方がないと想うひとが周囲でも多いので、当分はこの社会の雰囲気は変わらないのでしょうね。
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