母と会話していると、私の質問からいろいろと記憶が呼び覚まされるようです。
父が若い頃から座禅の修行をしていたことに関しては、記憶が曖昧なことがあります。
おそらく30代、40代の頃の母は、自分や家族をおいてどこかのお寺へ泊まりがけで家をあける父に対して複雑な想いがあったのではないかと思います。
父が認知症になってから、私の方が父の歩いたところを訪ねてみたいと思うようになりました。それで父が行っていたお寺を母に尋ねるのですが、「どのあたりだったかしら」と、あんなに地図が好きで、地図に記録していた母とは思えない答えが返ってきます。
伊勢湾台風に半年ほど派遣されていた話は時々聞いたのですが、その前年の狩野川台風にも派遣されていたことを最近になって初めて知りました。
その後、いつ頃からかわからないのですが、狩野川のどこかにあるお寺にも修行に行っていたそうです。
なんというお寺なのか母に尋ねましたが、「なんていうお寺だったかしら。一度連れていかれたことがあるけれど、なんだか田舎で何もなかったような」とはっきりしません。
もしかすると、本当は覚えているのかもしれないですけれどね。
検索すると、曹洞宗のお寺は大仁にある自得院と伊豆市の弘道寺の2箇所があるようです。
横浜にあるお寺と永平寺に続いて、さっそくまた「父の記憶を歩く散歩」に出かけようと思いました。
そして、「母の記憶」も。
「散歩をする」まとめはこちら。