食べるということ  46 はらこ飯

「海道」の終わりで亘理について書いたら、suzanさんから鳥の海とはらこ飯について教えていただきました。

ありがとうございます。

「鳥の海」には昔から町営の保養所があり、前はプールもありました。子供のころはプールに、釣りに、保養所の食堂へお昼ご飯に、とよく親に連れて行ってもらいました。津波でかなりやられたのですが、復興して名物のはらこ飯を出す店も増えました。先日も母を連れて食べに行きましたよ。10月から12月はじめまでがシーズンです。ぜひ一度食べて見てください。 

 

はらこ飯を読むと、「亘理の『はらこ飯』」の説明がありました。

来年は是非と思っていたのですが、日に日に行きたい気持ちが募っていきました。

ということで、はらこ飯を食べに亘理へ行ってきました。

 

食べ物を目的に遠出するというのは、私にとって初めてのことです。

なんで魅かれたのかわかりませんが、早朝のはやぶさに乗って出かけました。

 

*はらこ飯*

 

鳥の海が目の前に見えるお店に入って、迷うことなくはらこ飯を頼みました。

 

子どもの頃から、北海道で育った父の影響で冬になるとイクラを食べていました。

ですから今も、イクラは好きです。

今回はらこ飯と聞いて、おそらく「はらこ」というのはイクラのことだろうと思ったほど、私には「イクラ」の方が馴染みのある読み方ですが、なんとイクラというのはロシア語であることを初めて知りました。

 

はらこ飯(はらこめし)は炊き込みご飯の一種で、醤油や味醂など一緒に鮭を煮込んだ煮汁で炊き込んだご飯の上に、客に今日する前に、鮭の身とイクラ(はらこ)を載せる。弁当ではこれが要素であるが、店舗で供される場合は、さらに鮭のあら汁を合わせるのが一般的。 

 

鮭はよく食べるのですが、焼くか粕汁に入れるぐらいで、煮付けるという食べ方は馴染みがありませんでした。

5月に村上を訪ねた時に、駅前のお店でお昼ご飯を食べたのですが、鮭の煮付けが出てきてとても美味しかったのが印象的でした。

 

ちなみに、村上のイヨボヤ会館で購入した「越後村上の鮭料理百選 〜鮭のまちになった系譜」という本では、村上のはらこ飯は「定番の醤油はらこ炊きたての岩船米でいただく、シンプルで食べ飽きない中締め飯の重鎮です」とあり、白米の上にはらこが乗っているようです。

 

亘理のはらこ飯はどんな味だろうと待っていると、Wikipediaの「はらこ飯とお吸い物(宮城県亘理町)」の写真そのものでした。

そんなに複雑な調理法ではなさそうなのに、こうきたかという絶妙の味。はらこ飯もあら汁も、魚の臭みが全く感じられないものでした。

お米は亘理産と書かれていました。

 

「はらこ飯を食べに来ました」と伝えると、「ああ、よかったですね。もうシーズンも終わりなので」と。

とういうことで、これを読んで食べに行こうと思った方は、残念ですが来年にどうぞ。

ただ、この後はホッキの炊き込みご飯のシーズンだそうです。

 

 

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