散歩をする 192 福島市と阿武隈川

さて、今年に入って3回も素通りした福島市にいよいよ到着です。

 

最初はただひたすら川と海を見に東北をまわるために秋田新幹線に乗った時でした。

その時には、ただ阿武隈川の流れを追っていましたが、初めての福島を通過した後すぐに山のようなトンネルに入ったことが印象に残りました。

次は北上川を見に行った帰りに通過し、そして米沢から郡山まで山形新幹線で福島駅を通過しました。

そして、この日、仙台へ向かう途中で通過したので、それを合わせると4回ですね。

 

今回は何はさておいて、福島市内の阿武隈川の流れを見ることでした。

そして、市街地にほど近い、新幹線がトンネルに入っていくあの小高い山の近くまで行けたらと、おおざっぱな計画です。

 

阿武隈川と板倉神社*

 

福島駅から数百メートルほどの阿武隈川沿いに、県庁に隣接して紅葉公園と板倉神社があります。

県庁がある場所というのは、城跡だったり、川のそばだと少し小高い場所で見晴らしが良いはずと見当をつけました。

 

お昼ぐらいまでは上着を脱ぐほどの暖かさで「東北も寒くないじゃない」と思ったのですが、福島駅に降り立った時には冷たい風が吹いていました。

日没まであと1時間です。

県庁の前を過ぎると紅葉公園が見えました。その向こうに阿武隈川が流れていて、予想通り少し小高い場所でした。

公園はおそらく先月の台風と低気圧のせいでしょうか、立ち入り禁止になって復旧工事中でした。今日はあちこちでフラれっぱなしです。

 

ただ、阿武隈川のそばに建つ板倉神社へは行けそうです。

阿武隈川を眺められるように東屋があって、黒い猫がその机に座って川を眺めていました。

後ろを私が通っても、動く気配もなく阿武隈川を眺めています。他にも2匹ほどいて、私の方へ近づいてきました。「お邪魔しますね」と声をかけて、しばらく一緒に阿武隈川を眺めました。

この川の下流から河口を眺めた、今日の一日を思い出しながら。

 

ほんとうに美しい阿武隈川です。

 

*信夫山へ*

 

そこから、今度は市内をまっすぐ通る道を歩いて、あの新幹線が通過する小高い山を目指しました。

帰宅途中の小学生や高校生と行き違ううちに、あたりは暗くなり始め、小雨もパラパラと降ってきました。

ちょっと心細くなりながらも、あの山の近くまで歩いてみようと心に決めていました。

 

本当は、その近くにある福島県歴史資料館にも行きたかったのですが、信夫山の麓に来た時には真っ暗になっていました。

 

この信夫山の反対側に、あの山形新幹線から見えた松川が流れて阿武隈川へと合流しています。

今日は、東北本線からその流れを見ることができたので、よしとしましょう。

 

ここまでですでに2万5000歩を越え、大通りをひたすら歩いて福島駅に到着した時には、3万歩を越えていました。

 

疲れたけれど、はらこ飯を食べようと思い立ったことから、阿武隈川とその支流をひたすら眺めた充実の一日になりました。

 

歩道に残る落ち葉を踏みしめながら歩いた福島の街は、静かで美しい街でした。

 

 

*おまけ*

そうそう、米沢から郡山へ行く途中に見たあの荒川も、今朝は澄んだ水が流れていました。周囲にはまだ泥や倒された草木がありましたが。

Wikipedia福島市の「地理」にこんな説明がありました。

福島市の荒川は「水質が最も良好な河川」に認定されており、8年連続で全国一位の水質を誇っている。(国土交通省2017年水質調査結果より)

今度は福島市周辺の水を訪ねてみたいものです。

 

 

 

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