外出自粛の呼びかけが出てからかれこれ1ヶ月。
通勤時のひっそりとした雰囲気が日常になりつつあります。
生活の不安や不便はあるけれど、これだけの人がそれなりに行動や生活を変えて社会がパニックになることもなく乗り切ろうとしているのはすごいことだと思えてきました。
最前線で矢面に立ちながらこの感染症対策を考えてくださる方々も、生活を守るために調整してくださっている方々も、批判だけでなく誹謗中傷に耐えていらっしゃることをみると、その重責は想像もできないものですね。
そしてこうした時に、自分のことだけでなく社会全体の現実のニーズを見て良い方向へと変えていくために声をあげてくださり、実現していくこともすごいと思いました。
世の中捨てたもんじゃあないなと。
あとはできるだけ家にいて、手をよく洗い、洗った手で顔をさわらない。
私にできることはそれくらいかもしれません。
ただ、その中でちょっとだけ腑に落ちないのが、なぜ「ジョギングはOK」なのかという点です。
「『ジョギングはOKだが・・・』"国内で40万人死亡"の最悪の事態を防ぐために日常生活で気をつけるべきこと」(FNN PRIME、2020/4/16)にはこう書かれています。
ジョギングはOKだが・・・
日常生活で気をつけなければいけないこととしては、
1. 公園で子供を一人で遊ばせるには問題ないが、その近くで親同士が近距離で会話することは危険
2. ジョギングは数人では大丈夫だが、必ず距離を開けること。しかし、ジョギング後に意図せず長時間の会話になることがあるので、注意が必要
3. 電車通勤はやむを得ずする場合、時差通勤や出勤日を減らすなどの工夫が必要
*走ってくる人を避けるのは大変*
引用した箇所だと、「ジョギングをする人」が主体の文章です。常に2m以上、他の人と間を開けられるような広々とした場所を走る分には、この注意で良いと思います。
散歩をしていると、ふだんはほとんど人と出会わないような路地でも、今はたくさんの人が気分転換に歩いています。
歩く場合には、前方後方からくる人に気をつけながら、すれ違う時にも間隔をあける余裕はまだあります。
ところがジョギングする人もふだんより増えて、この場合はハッと気づくと前から後ろから横からギリギリそばを走り過ぎて行き、距離を開ける余裕もないのですね。
しかも運動量が多いので、荒い息遣いがすぐそばに迫ります。たまにマスクをしながら走っている方もいますが、運動時にはさすがにマスクをしない人もけっこういます。
気にならない方もいらっしゃるので、そのお気持ちをどう変えるかは難しいところ。
飛沫は大丈夫だろうかという根拠のない不安を感じていましたが、実際には「他のランナーから6フィート(約1.8メートル先)でも感染の可能性」(フットボール・ゾーンウェブ)というニュースもありました。
せめて、「人とすれ違うことがないような場所でジョギングを」、と付け足してくださると良いのではないかと気になっています。
まだ実際の感染経路もわからないことが多いので私の気持ちの問題でしかないのですが、他の点ではかなり慎重で厳し目な制限なのに、なぜジョギングだけOKなのだろうというあたりが、ちょっと気になっています。
こうした現実にはどのように生活したら良いかという点でのわずかのつじつまの合わなさが、けっこう、解釈の違いから亀裂になっていくような気がするので。
ええ、気がするという話なのですけれど。
「気持ちの問題」まとめはこちら。