数字のあれこれ 73 ヒトの距離2m

人と接する時には常にマスクをするような生活になりましたが、昨年3月までは医療従事者でも通常は症状がなければつける必要はないことが基本的でしたから、それ以降常時マスクをするようになって「こんなに唾液は飛ぶものなのか」と正直なところ驚いています。

相手への説明が多い仕事なので、喋っていると10分もしないうちにマスクの内側が湿ってきます。

 

昨年のマスク供給が途絶えた時には不織布マスクを洗って使ってみましたが、耐久性は結構あるものの2回3回となると汚れがすっきり取れなくなるように感じました。唾液とはこんなに成分が染み付くものかと驚きました。

 

 以前は通勤途中の車内で隣の人が咳き込んでいると、「風邪が移りそう」な気分になって本当に調子が悪くなったりしたのですが、まあ気のせいだと思っていました。

あれは思い込みではなく、本当にウイルスが飛んできていたのかもしれませんね。

個人的な体験談ですが、昨年、今年と、いつもは年に1~2回は軽い風邪をひいていたのに、全くひかなくなりました。

 

感染が終息しても、もう対面で仕事をしたり通勤の時にはマスクなしにはいられないかもしれないと思っています。

 

 

*適切な距離2m*

 

昨年、日本国内でクラスターが散発し始めた時期に、「人との間は2mを空ける」ことが対応として伝えられました。

いろいろな考え方はあるかもしれませんが、感染経路は唾液の飛沫が中心で、それを避けるために「2m」は空けるという原理原則がわかりやすく提示されたことはすごいと、当時思いました。

たしかにそれまでの日常生活でも、対面する人からの唾液の飛沫を感じる距離というのはありました。

 

他の人と近づきそうになったら、ふと距離を保つ。

私は比較的すぐにこの習慣ができましたが、知人の中には「避けられているみたいでイラっとする」「寂しい」と感じる人もいました。

 

そういえば、こんな感染症が世界的に広がるなんて考えたこともなかった2018年に書いた人間の距離感で、駅のホームや列車内で人との距離を保つ行動が増えてきたような印象を書きました。

あの時には、「周りのことは気にせずに自分のスペースを確保する」ちょっと利己的な行動のように見えましたが、まさかその1年後にはもっと距離があく事態になるとは思いませんでした。

 

飛沫感染を予防するためには2mぐらいは必要。

こんな数字が明確になるとは思いもしませんでしたが、さもありなんと思える距離ですね。

 

 

 

「数字のあれこれ」まとめはこちら

新型コロナウイルス関連の記事のまとめはこちら