正しさより正確性を 21 マスクの作用と副作用

記録を読み返すと、4月は家の外に全く出なかった日が6日もありました。それ以外の通勤や短時間の外出、そして勤務中はずっとマスクをつけている生活です。

5月に入り、少しずつ散歩のリハビリを始めました。近所や川沿いに5000歩くらいから始めて、今は1万数千歩ぐらいのペースに復活してきました。

 

ところが最近は気温・湿度とも上がってきているので、10分も歩くとマスクの中が汗だくになり、息苦しさも尋常ではありません。

いったんつけたマスクや顔をあまり触りたくないけれど、あまりの暑さに堪え兼ねて、人がいないところでは外すようにしました。

ああ、風が顔に当たることがこんなにも爽やかだったなんて!

 

でも自粛後はいつも休日並みの人が出歩く住宅街ですし、ジョギングをする人や自転車の人も増え、前後左右からすぐに人が現れますから、慌ててマスクをしまたはずすの繰り返しです。

 

これからの散歩は大変だと思っていたら、5月26日に厚生労働省から「令和2年度の熱中症予防行動について」が出されました。

「適宜マスクをはずしましょう」と書かれていました。

・気温・湿度の高い中でのマスク着用は要注意

・屋外で人と十分な距離(2メートル以上)を確保できる場合には、マスクをはずす

・マスクを着用している時は、負荷のかかる作業や運動を避け、周囲の人との距離を十分にとった上で、適宜マスクをはずして休憩を

 

 

*マスクの作用と副作用*

 

「気温・室温の高い中でのマスク着用は要注意」

 

マスクの意味とか効果(作用)もまだまだよくわからないけれど、そういえばマスクのデメリット(副作用)って考えたこともありませんでした。

 

ここ2カ月ほどいつになく頭痛が続いていて、毎日のように鎮痛剤を内服しています。最初はすわCOVID-19感染か脳血管障害かとドキドキしたり、いや気圧の変化だと慰めたりしていたのですが、2〜3週間が過ぎて、私の場合マスクのせいだと確信しました。耳の後ろも痛いですし、最近は時々、耳の閉塞感も起こることがあります。

 

みなさん、どのような不快な「症状」があるのでしょうか。

 

医療・看護系の本でも、マスクが体にどのような影響を及ばすのか、記述されたものを見た記憶もありませんでした。

マスクの中に自分の呼気がたまりやすいのですから、酸素不足になりそうぐらいは想像がつくのですが。

 

*「2メートル」はどこからくるのだろう*

 

良いタイミングで出された厚生労働省の呼びかけでしたが、「人と十分な距離(2メートル)」に、ああそれでは近所の散歩でも無理ですし、なぜ2メートルなのだろうともやもやしています。

 

例えば4月27日に国立感染症研究所感染症疫学センターが出した「新型コロナ感染症 濃厚接触者の新しい定義」では、「患者(確定例)の感染可能期間に接触した者のうち、次の範囲に該当する者です」として、以下のように更新されました。

*感染可能期間とは、コロナウイルス感染省を疑う症状を呈した2日前から隔離開始までの期間

*患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機等)があった者

*適切な感染防護無しに患者(確定例)を診察、看護もしくは介護していた者

*患者(確定例)の気道分泌物もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者

*その他:手で触れることのできる距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策無しで、患者(確定例)と15分以上の接触があった者

 

濃厚接触者の定義からすると、街中で人とすれ違ったぐらいでは感染するわけではなさそうなので、やはり当初から言われている「3密」と手洗いが基本、電車や屋内、会話をする場面ではマスク着用あたりが妥当だろうと理解していました。そしてマスクをしていても、会話は静かに、必要最小限にでしょうか。

 

ところが、ここにきて「2メートル」という数字に、距離を取れない道で前からマスクをしていない人が歩いてくれば、不安になり批判的に捉える心理につながりやすく混乱しそうな気がしますね。結局は暑くても、我慢して、人がいるところではマスクを外せない気持ちになりそうです。

 

すれ違う程度の往来はどう捉えるのだろう。

たぶんそのあたりの情報の混乱が、マスクをつけるかつけないかについて好きか嫌いかが正しいか間違っているかに、人の気持ちを向かせてしまうのではないかと。

 

ほんと、非常時には白か黒かを選択させるような踏み絵の場面が増えますからね。

たかがマスク、されどマスク。

正確な情報に基づいて、判断する訓練が必要ですね。

 

 

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