7月初めに近畿・東海の散歩から戻るとじきに、都内の感染者数の報告が50人から100人台になりました。
これはしばらくは遠出は無理そうだとあきらめ、都内の地図を眺めました。
でも、大丈夫。今まで多摩川や荒川、利根川など大きな川のそばを訪ねたので、支流やその支流など行きたい場所がたくさんあります。
さっそく、あの気になっていた地名を訪ねようと思い立ちました。
その場所は、鉄道と鉄道に挟まれた場所で、バスの停留所からも少し歩く必要がありそうです。
「第五上石神井住宅」バス停で下車し、ここからは住宅と畑の中を歩くようです。
大泉生協病院があり、その周囲には大きな農地がありました。病院に通院している人かご家族か、無人販売所で野菜を購入して歩いていました。
「豪農」という言葉が浮かびそうな屋敷と屋敷林に囲まれた家があり、このあたりの住宅地の大家さんかもしれません。新築の住宅が立ち並んでいるのですが、路地は入り組んでいて、GPSをつけながら通りへと向かいました。
しばらく歩くと、武蔵野の林がそのまま公園になったような「井頭憩いの森」があます。その手前の交差点に「いがしら」と表示があり、私はちょっと勘違いしていたことに気づきました。
いえ、道はあっているのですが、「いのかしら」と読むのだと思っていました。
たしかに「の」がないので「いがしら」ですね。
この井頭憩いの森のあたりから緩やかに下り坂になり、これだけで「ああ来てよかった」とわくわくします。
目指した「大泉井頭公園」があり、そこが白子川の源流の湧き水がある場所です。
「東京湧水せせらぎ散歩」にも載っていました。
大泉井頭(いがしら)公園は白子川に沿ってのびる南北350メートルほどの細長い公園。南端は七福橋でここが白子川の最上流にあたり、水辺には遊歩道や水面を弥木道などが整備されている。湧水は川底や護岸の裾、水抜きパイプなどから湧き、それらが集まって白子川の流れとなっている。現在はコンクリートで護岸されているが、かつては井頭池とか弁天池と呼ばれる池だったという。
源流部の近くでは、夏の日差しの中、たくさんの子どもたちが公園で遊んでいました。
源流をのぞいても、期待していたような「ぼこぼこ」と湧き上がってくる場所はなく水たまりという感じです。
その本の中の「湧水データー」によると湧水量は「多量」と示されています。
ちょっと期待はずれかなと遊歩道を歩き始めて、数十メートルもいかないうちに、川はせせらぎから流れになって滔々と水が増え始めたのでした。
右岸側には、とうもろこし畑が広がっています。
半世紀前の都内の記憶のような風景の中、遊歩道を歩きました。
「散歩をする」まとめはこちら。