散歩をする 236 大泉井頭公園と白子川源流

7月初めに近畿・東海の散歩から戻るとじきに、都内の感染者数の報告が50人から100人台になりました。

これはしばらくは遠出は無理そうだとあきらめ、都内の地図を眺めました。

でも、大丈夫。今まで多摩川や荒川、利根川など大きな川のそばを訪ねたので、支流やその支流など行きたい場所がたくさんあります。

 

さっそく、あの気になっていた地名を訪ねようと思い立ちました。

その場所は、鉄道と鉄道に挟まれた場所で、バスの停留所からも少し歩く必要がありそうです。

 

吉祥寺駅から大泉学園駅行きのバスに乗りました。

「第五上石神井住宅」バス停で下車し、ここからは住宅と畑の中を歩くようです。

大泉生協病院があり、その周囲には大きな農地がありました。病院に通院している人かご家族か、無人販売所で野菜を購入して歩いていました。

豪農」という言葉が浮かびそうな屋敷と屋敷林に囲まれた家があり、このあたりの住宅地の大家さんかもしれません。新築の住宅が立ち並んでいるのですが、路地は入り組んでいて、GPSをつけながら通りへと向かいました。

 

しばらく歩くと、武蔵野の林がそのまま公園になったような「井頭憩いの森」があます。その手前の交差点に「いがしら」と表示があり、私はちょっと勘違いしていたことに気づきました。

いえ、道はあっているのですが、「いのかしら」と読むのだと思っていました。

たしかに「の」がないので「いがしら」ですね。

 

この井頭憩いの森のあたりから緩やかに下り坂になり、これだけで「ああ来てよかった」とわくわくします。

目指した「大泉井頭公園」があり、そこが白子川の源流の湧き水がある場所です。

 

「東京湧水せせらぎ散歩」にも載っていました。

大泉井頭(いがしら)公園は白子川に沿ってのびる南北350メートルほどの細長い公園。南端は七福橋でここが白子川の最上流にあたり、水辺には遊歩道や水面を弥木道などが整備されている。湧水は川底や護岸の裾、水抜きパイプなどから湧き、それらが集まって白子川の流れとなっている。現在はコンクリートで護岸されているが、かつては井頭池とか弁天池と呼ばれる池だったという。

 

源流部の近くでは、夏の日差しの中、たくさんの子どもたちが公園で遊んでいました。

源流をのぞいても、期待していたような「ぼこぼこ」と湧き上がってくる場所はなく水たまりという感じです。

その本の中の「湧水データー」によると湧水量は「多量」と示されています。

 

ちょっと期待はずれかなと遊歩道を歩き始めて、数十メートルもいかないうちに、川はせせらぎから流れになって滔々と水が増え始めたのでした。

 

右岸側には、とうもろこし畑が広がっています。

半世紀前の都内の記憶のような風景の中、遊歩道を歩きました。

  

 

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