散歩をする 228 梅雨前線とともに川を見に〜近畿・東海〜

5月25日に緊急事態宣言が解除になり、テレビの画面からも文字スーパーも消え、8月に入ったら遠出をしようと考えていました。6月11日で東京アラートも解除になったというのに、むしろその後から徐々に都内の感染者数が多く報告され始めました。

これは6月下旬か7月初め頃に出かけたほうがよいかもしれない、そのあとだとまた外出が制限されるかもしれないと、一泊二日の散歩を計画しました。

 

どこにしようかと考えていたら、NHKの「小さな旅」で米原地蔵川について再放送していました。

街の中の水路に、それはそれは美しい水が流れています。琵琶湖というのは、本当にこうした美しい水があちこちから流れ込むのですね。

 

ああまた琵琶湖と琵琶湖に流れ込む水を見たいと、決まりました。

地図を眺めているうちに、かねてみてみたいと候補地になっていた場所が次々とつながり、あっという間に一泊二日の計画ができました。

 

最初はまず、琵琶湖から瀬田川、宇治川そして淀川となって大阪湾へ流れ込む淀川放水路です。

そのあとは大和川に沿って奈良をまわり、木津川沿いに京都へ出て、大好きな大津に宿泊。翌日は米原地蔵川をみて、いつもは新幹線で通過してしまう箇所を東海道本線揖斐川、長良川、木曽川中流域をまわるという計画ができあがりました。

 

少し遠出をする時には、10日間の天気予報を見ながら日程を決めています。あまり天気が悪くても歩きにくいですし、風の強さや気温もほどほどの日を選ぶようにしています。

最近の天気予報は本当に正確なので、だいたい10日前の予報もほぼ的中していて助かります。

ところが今回は、予報を見るたびに刻々と天気が変化してなかなか日程が決まりませんでした。

梅雨時だから仕方ないし、昨年分水を訪ねた時のように、雨が降った時の川の様子を知ることができるのでよほどの大雨でなければ雨天決行です。

ようやく、比較的雨の降りかたの少ない2日間と休みが一致して、日程が決まりました。

 

初日の淀川放水路を歩いている時と、奈良を回った時に少し雨脚が強くなる時間もありましたが、それ以外は曇りや日も差して、なかなかの散歩日和に恵まれました。

 

ところが、同じ頃に球磨川の氾濫のニュースを知り、さらに数日後には「米原 天野川が氾濫危険水位に」「大阪柏原 建設現場で足場崩壊 JR大和線が運転見合わせ」といったニュースが入ってきました。

天野川地蔵川が合流して琵琶湖へと流れている川で、そばを東海道本線で通過しました。

柏原は大和川のそばにある駅で、奈良に向かう途中で通過した駅です。

そしてもうひとつ、道路のマンホールから水が吹き上がって起きた車の事故のニュースがありました。その映像の背景に「伊奈波神社」と映っていて、すぐに長良川のそばの岐阜市内だとわかりました。数日前に立ち寄ったからです。

 

分母が増えれば偶然も増えると思いつつ、私が訪ねたから近畿・東海地方は水害が起きてしまったのではないか、私が行きたいと思ったから九州で大変なことになってしまったのではないかと、偶然が重なりすぎてなんとも落ち着かない不合理な感情に苛まれたのでした。

 

しばらく、不定期ですがこの遠出の記事が続きます。

 

 

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