米のあれこれ 20 収穫は奇跡

先日、「竜巻1年 2年ぶり稲刈りに期待」というニュースを観ました。午後のNHKで各支局のニュースを知ることができるので、時々観ています。

 

去年、延岡市で18人が重軽傷を負うなどした竜巻の発生から22日で1年を迎えました。当時、大きな被害を受けた水田では稲穂が黄金色に色づき、農家は、2年ぶりの稲刈りに期待を膨らませています。

去年9月22日、延岡市で発生した竜巻では、18人が重軽傷を負い、建物582棟が被害を受けたほか、水田では収穫前の稲が倒れたり、ガラスやがれきが飛散したりして大きな被害を受けました。

延岡市夏田町で45年以上、米農家をしている高田博文さん( 70)も昨シーズンは、泣く泣く収穫を断念せざるを得ませんでした。

ことしは、所有する48アールの水田では稲穂が黄金色に色づき、来週、2年ぶりの稲刈りを控え、高田さんは稲穂を一つ一つ手にとって、実り具合を確かめていました。

高田さんによりますと、先月ごろ害虫が発生し一部に被害が出ましたが、まずまずの収穫が見込めそうだということです。

高田さんは「自然が相手なのでうまくいかないことも多いです。ことしは豊作とはいかないですが、やっと2年ぶりに稲刈りができることが本当に楽しみです」と話していました。

 

延岡市は、ずっと応援してさまざまな刺激を受けきた競泳の松田丈志氏の故郷です。松田丈志氏の祖父も水田を持っていて、水害に悩まされていた地元で敷地をかさ上げする方法で家を守ってこられた話を、何かの機会に知りました。

地図で見ると、延岡市はいくつもの川が複雑に合わさって日向灘に流れ込む場所で、いつかこの河口付近と水田地帯を歩いてみたいと計画もありました。

 

検索すると延岡では2006年にも竜巻きの被害があったようです。

昨年の被害地域に関しては、国土地理院のサイトに「令和元年(2019年)9月22日宮崎県延岡市で発生した竜巻に関する情報」として写真や地図がありました。

まっすぐに南から北へ、竜巻が吹き抜けていったようです。

別のニュース記事では、駅からコンテナが飛ばされた写真もありました。

 

仕事は違っても、頑張って作っても50回の意味が理解できるようになってきたので、こうした「2年ぶり」とか「5年ぶりに田植え再開」といった言葉に胸がつまるようになりました。

 

今の時期の車窓から見える黄金色の稲穂や、収穫を待つ畑や果樹園の風景に、収穫は奇跡の積み重ねによる恩恵なのだと思うこの頃です。

 

 

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