散歩をする 240 信濃川と魚野川が合流する

半年ほど過ぎて、新型コロナウイルスとの付き合い方が少しわかってきました。

唾を飛ばさない、飛ばされないようにする、そういう状況ではマスクを着用する、人と近い距離になることを避ける、そして接触感染を防ぐために手を洗うあたりです。

もともと散歩も基本一人ですし、誰も歩かないような場所が多いので、まだ災害のような感染状況ですが、散歩をぼちぼちと再開しています。

ほんとうに時間が惜しいほど、まだまだ行きたいところがあるので。

 

全国津々浦々目指しているきっかけは、あの50年に一度の水害と言われた倉敷の水害で、100年に一度とか50年に一度の意味を考え始めたことでした。

 

あの倉敷の水害では高梁川と小田川の合流部について頻繁に耳にしました。おそらくそれが川の合流部への関心になっているのだと思っています。

ただ二本の川が合流するというわけではなく、複数の川が合流したり、川の合流部さえ付け替えられたり、新たに放水路として分岐させている場所もあるという、それぞれの川の歴史を実際に見て歩きたい。それも散歩の目的に加わりました。

 

 

越後川口を歩く*

 

上越新幹線だとトンネル内ですが、上越線だと信濃川と魚野川の合流部のすぐそばを通過し、越後川口駅があります。

いつかここを歩いてみたいと思っていました。

地図を拡大すると、なんと「川合神社」があり、川口歴史民俗資料館もありました。

新型コロナで閉館中かと思ったのですが、開いているようです。

 

11時半ごろに駅に着いて、まず資料館へ向かいました。

真夏の日差しが照っているのに、雨もパラパラと降っています。山あいの地域の天候ですね。

資料館に入ると、私のためだけに冷房と電気をつけてくださいました。

信濃川と魚野川にはさまれた西川口に荒谷遺跡という縄文遺跡があり、その時代から中世の舟運や街道宿で栄えた時代の説明、そして雪国の生活で使われてきた道具類が展示されていました。

川に沿って人が行き来し生活してきた歴史の長さを理解するには、私には基本知識がなさすぎるのですが、こういう展示から過去を想像することは楽しいと思うようになりました。

 

資料館を出て、あの合流部をみてみようと堤防に向かいました。

地図では国道と上越線が交差するあたりに行けば見えそうでしたが、実際に歩くと堤防の道も途中でなくなり、国道沿いには30センチぐらいに申し訳なさ程度に白線が引かれているだけで歩道がないのでした。

まあ、ここを歩く人なんていないですよね。

予想以上に交通量が多いので、道路側から合流部を眺めるのは諦めました。

 

パラついていた雨も上がり、また強い日差しになりました。

このあたりも猛暑日だったので、歩き回るのも危険そうでしたし、急に腹が減ったということで、堤防の前にあるお店に引き込まれていきました。久しぶりの親子丼とそばのセットで、やはりそばとお米が美味しいと感じたのでした。

 

もう一度堤防に上り、魚野川を眺めました。

美しい川と周囲の山です。

 

駅に向かう前に川合神社に寄ることにしました。少し小高いところにあるだろうと見当をつけていたのですが、ごくごく川のそばの平地にある神社でした。

由来も見つけられなかったのですが、水の神様に違いないと勝手に思っています。

信濃川と魚野川が合流する場所にある、その名も川合神社ですからね。

 

ここから飯山線に乗って、今度は信濃川沿いに列車の散歩です。

 

 

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