散歩をする 246 信越本線から上越線へ

潟町駅から再び信越本線に乗って、ただひたすら東海から北陸、そして上越の川と海をみる散歩もあと少しで終わりです。

 

しばらく自然堤防が続き、まるで高原の森の中を走っているようです。こんな風景をどこかで経験したと思ったら、大洗鹿島線の沿線でした。

海のすぐそばを走っている鉄道からは海が見えるものだと思っていたのですが、実際には海との間に小高い場所があったり、防風林が続いているものなのですね。

 

姉崎のあたりからは海が見え始めました。

海岸沿いは岩で、ところどころわずかな砂浜が見えます。

日本の海岸も川も本当にゴミが少なくきれいなのですが、こうした人がたち入れなさそうな岩場にたくさんのゴミが漂着しているのをあちこちでみました。

 

笠島駅を過ぎると、岩の上に鳥居が見えました。海の神様でしょうか。

誰がどんな思いで、あの場所に近づいて建てたのだろうと気になります。

 

遠くに刈羽原子力発電所が見えました。昨年、分水を訪ねた時に、刈羽駅から200mほどのところまで地図には発電所の敷地が描かれているのに、小高い場所に阻まれてまったく見えなかったのでした。

 

どんな場所だろうとあれこれイメージしていた「鯨波」は、美しい砂浜の海水浴場が駅のすぐそばにありました。

季節はもう秋、誰もいない海・・・でしたが。

念願の直江津、柏崎間の海辺を見ることができて満足しました。

 

この路線は、1897年(明治30年)に私鉄の北陸鉄道によって開業したそうですが、当時の全国各地で湧き上がってきた鉄道への熱意はどんな雰囲気だったのでしょう。

タイムスリップしてその時代を経験してみたいものですね。

 

柏崎からは長岡に向かって水田地帯が広がります。新潟に入ると、富山に比べて稲刈りが早く、半分以上終わっていました。

 

長岡で上越線に乗り換えて、こんどは信濃川沿いの風景です。

そして、夕日に輝く信濃川と魚野川の合流部を見ることができました。

ちょうど通勤通学時間帯で、2両の上越線は途中、身動きもできないほどの乗車率になりましたが、身を乗り出すように車窓の風景を眺めつづけたのでした。

 

 

あっという間に、二日間が終わりました。

 

 

 

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