遠出をして帰宅してから地図を眺めると、「ああ、なんでいく前に気づかなかったのだろう」と思うことを発見することもしばしばです。
穴水からのバス路線を地図でもう一度たどっていたら、「大口瀬戸」「小口瀬戸」と海に記載されているのを見つけました。
「瀬戸」
私が海を初めて意識したのが瀬戸内海でした。
ところが、それから半世紀以上過ぎるまで、この言葉が示す地形を考えたことがありませんでした。
地図では、七尾湾に浮かぶ能登島の北側に大口瀬戸、南側に小口瀬戸と表示されています。
この北湾と日本海をつなぐところが大口瀬戸、南湾側が小口瀬戸で、大口瀬戸の方が幅が広いようです。
*瀬戸とは*
検索すると、地形の詳細の説明はなくて、「goo辞書」ぐらいでした。
相対した陸地の間の、特に幅の狭い海峡。潮汐(ちょうせき)の干満により激しい潮流が生じる。
そこから転じて、「瀬戸際」「死ぬか生きるか」に使われるようです。
最近、「医療体制が瀬戸際」で使われるようになりましたが。
私にとって「瀬戸内海」というのは、波もほとんどないおだやかな海として意識されてきたのですが、確かに鳴門海峡のように渦潮でも有名でした。
この事故でも「現場では潮の流れが早く」と書かれています。
この大口瀬戸、小口瀬戸と呼ばれる海は、その地域の生活とどんな関係があったのでしょう。
車窓からは おだやかな内湾に見えたのですが、海を相手に仕事をされている方々には違うものが見えているのですね、きっと。
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